3月29日のDiaryNote。
2022年3月30日 映画 コメント (6)久しぶりに夜更かしです。
以前、ありすさんがこれ良かった!と書いてられてずっと気になっていたアルモドバル の『ペイン・アンド・グローリー』がAmazonPrimeVideoにアップされているのを見つけて、ラッキー♪♪。早速観た。
アルモドバル作品で男性が主人公って珍しいけれど、画面の色合いはいつも通り美しくて束の間のアルモドバルワールドに行ってきました。
そこで何より驚いたのはアントニオ・バンデラス。いつの間にこんなかっこいいおじさんになってたの!?
ストリーより彼に目(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=iQGLmoKYtYI
彼を想いながら(うふふ) 機嫌よく夕食の支度をして、美味しく頂き(最近、疲れているせいなのかな? すごい食欲なんです) 片付けしてからまたAmazon^^
二つ目、アメリカ映画『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』。
2013年制作ながら白黒映画でそれがアメリカ中西部のだだっ広い寂しげな風景にぴったりとはまっていた。
ブルース・ダーンという俳優が演じるウディの老人っぷりがとにかく素晴らしくて感動。も〜歩き方なんて堪らない。ああなってしまうんだな、って思うし、あれじゃ大変だろうなんて最近の私は思わなくて、むしろああなってこそ!と思えるようになった。
https://www.youtube.com/watch?v=Z880SGkUvx0
**************************************
今、目の前のカレンダーが見える。
明日は30日。
明後日は4月1日。
10日もすれば私は70歳になる、なってしまう?なってやろうじゃないか!ww
この頃よく考える、
頑固で自分本意の嫌われ者のばあさんになるか?
それとも、かなり無理してでも周りから好かれる可愛いおばあちゃんを演じるか(笑)
どちらにしようかな?
って、決まってるだろ(笑)
以前、ありすさんがこれ良かった!と書いてられてずっと気になっていたアルモドバル の『ペイン・アンド・グローリー』がAmazonPrimeVideoにアップされているのを見つけて、ラッキー♪♪。早速観た。
アルモドバル作品で男性が主人公って珍しいけれど、画面の色合いはいつも通り美しくて束の間のアルモドバルワールドに行ってきました。
そこで何より驚いたのはアントニオ・バンデラス。いつの間にこんなかっこいいおじさんになってたの!?
ストリーより彼に目(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=iQGLmoKYtYI
彼を想いながら(うふふ) 機嫌よく夕食の支度をして、美味しく頂き(最近、疲れているせいなのかな? すごい食欲なんです) 片付けしてからまたAmazon^^
二つ目、アメリカ映画『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』。
2013年制作ながら白黒映画でそれがアメリカ中西部のだだっ広い寂しげな風景にぴったりとはまっていた。
ブルース・ダーンという俳優が演じるウディの老人っぷりがとにかく素晴らしくて感動。も〜歩き方なんて堪らない。ああなってしまうんだな、って思うし、あれじゃ大変だろうなんて最近の私は思わなくて、むしろああなってこそ!と思えるようになった。
https://www.youtube.com/watch?v=Z880SGkUvx0
**************************************
今、目の前のカレンダーが見える。
明日は30日。
明後日は4月1日。
10日もすれば私は70歳になる、なってしまう?なってやろうじゃないか!ww
この頃よく考える、
頑固で自分本意の嫌われ者のばあさんになるか?
それとも、かなり無理してでも周りから好かれる可愛いおばあちゃんを演じるか(笑)
どちらにしようかな?
って、決まってるだろ(笑)
『男と女』&『男と女 人生最良の日々』
2022年3月9日 映画
中学生くらいの時フランス映画『男と女』が話題になっていたことは覚えている。
たぶん私の年齢では観ることができなかったんじゃないかな?
でも、印象に残っているのはテーマ曲♪♪
大人になってからテレビで観たはず。
薄っすらとした記憶は残っている。
♪https://www.youtube.com/watch?v=1dXY-IHJv40
**************************************
『男と女 人生最良の日々』は2019年公開。
原題は『 Les plus belles années d’une vie』
AmazonPrimeVideoで鑑賞。
1966年公開の『男と女』の続編と銘打って同じキャスト・スタッフで、53年後に撮影されたこの作品。
53年後に同じキャスト・スタッフというのに先ず感動を覚える。
「男」を演じたジャン=ルイ・トランティニャンは本物の爺さん? もちろん年齢を知ればそうだし演技なのは分かっているけれど、その体型、手の動かし方、喋り方を見て晩年の父を思い出した。
この爺さんは高齢者施設で他の入居者とは上手く交れず、息子や施設職員がそれを気にかけている。いつも庭に出て一人で座り、その表情はまるで過去を見ているようだ。
映画の中でのそして俳優としてのジャン=ルイ・トランティニャン当時の面影を必死に探したけれど見つからない。演技が素晴らしいと言えばそうなんだろうけれど。
それに引き換え実年齢は2歳若いだけなのに、「女」を演じているアヌーク・エーメはあの頃と変わらぬ美貌だし、彼女の心身共のしっかり加減を目の当たりにして、女性は凄いもんだ!!と改めて認識する。
もちろんその強さ、しぶとさ、それ以上にしたたかさ。
過去にどうして結ばれなかったか?と話す場面があるのだけれど、
彼女は「完璧すぎて怖かった」と言うのです。
私は、はて???(笑)
つい打算的というか、良い意味での現実的という言葉が頭に浮かんだww
ふぅむ、良い意味でもないな(笑) 自分にとって都合のいい?
男性はそういう意味では純粋だと、私は思うけれど
どうでしょうか?(これって偏見?)
元となる『男と女』を観てなくても、回想場面が次々と出てくるので彼らの過去にどんなことがあったのかは分かるしあのテーマ曲と相まって甘ったるい記憶が残っているけれど、『男と女 人生最良の日々』はその半世紀後の現実をまざまざと見せてくれます。
爺さんの笑顔が素敵!
予告編:
https://www.youtube.com/watch?v=9Yy2Rda9mCE
こういうのもいいものですね!!^^
(長生きすればこういう事もあるのね^^)
アヌーク・エーメ (1932年4月生まれ)
ジャン=ルイ・トランティニャン (1930年12月生まれ)
監督:クロード・ルルーシュ(1937年10月生まれ)
2019年の公開だから、当時すでにみなさん80歳過ぎでます。
**************************************
観ながらずっと気になってました。
『男と女』の最後はどうだったかしら?
音楽だけが残って、結末がまったく記憶にない... ...。
たぶん私の年齢では観ることができなかったんじゃないかな?
でも、印象に残っているのはテーマ曲♪♪
大人になってからテレビで観たはず。
薄っすらとした記憶は残っている。
♪https://www.youtube.com/watch?v=1dXY-IHJv40
**************************************
『男と女 人生最良の日々』は2019年公開。
原題は『 Les plus belles années d’une vie』
AmazonPrimeVideoで鑑賞。
1966年公開の『男と女』の続編と銘打って同じキャスト・スタッフで、53年後に撮影されたこの作品。
53年後に同じキャスト・スタッフというのに先ず感動を覚える。
「男」を演じたジャン=ルイ・トランティニャンは本物の爺さん? もちろん年齢を知ればそうだし演技なのは分かっているけれど、その体型、手の動かし方、喋り方を見て晩年の父を思い出した。
この爺さんは高齢者施設で他の入居者とは上手く交れず、息子や施設職員がそれを気にかけている。いつも庭に出て一人で座り、その表情はまるで過去を見ているようだ。
映画の中でのそして俳優としてのジャン=ルイ・トランティニャン当時の面影を必死に探したけれど見つからない。演技が素晴らしいと言えばそうなんだろうけれど。
それに引き換え実年齢は2歳若いだけなのに、「女」を演じているアヌーク・エーメはあの頃と変わらぬ美貌だし、彼女の心身共のしっかり加減を目の当たりにして、女性は凄いもんだ!!と改めて認識する。
もちろんその強さ、しぶとさ、それ以上にしたたかさ。
過去にどうして結ばれなかったか?と話す場面があるのだけれど、
彼女は「完璧すぎて怖かった」と言うのです。
私は、はて???(笑)
つい打算的というか、良い意味での現実的という言葉が頭に浮かんだww
ふぅむ、良い意味でもないな(笑) 自分にとって都合のいい?
男性はそういう意味では純粋だと、私は思うけれど
どうでしょうか?(これって偏見?)
元となる『男と女』を観てなくても、回想場面が次々と出てくるので彼らの過去にどんなことがあったのかは分かるしあのテーマ曲と相まって甘ったるい記憶が残っているけれど、『男と女 人生最良の日々』はその半世紀後の現実をまざまざと見せてくれます。
爺さんの笑顔が素敵!
予告編:
https://www.youtube.com/watch?v=9Yy2Rda9mCE
こういうのもいいものですね!!^^
(長生きすればこういう事もあるのね^^)
アヌーク・エーメ (1932年4月生まれ)
ジャン=ルイ・トランティニャン (1930年12月生まれ)
監督:クロード・ルルーシュ(1937年10月生まれ)
2019年の公開だから、当時すでにみなさん80歳過ぎでます。
**************************************
観ながらずっと気になってました。
『男と女』の最後はどうだったかしら?
音楽だけが残って、結末がまったく記憶にない... ...。
週一の仕事以外はずっと篭っていたので、結構な数の映画を観たのですが、記憶は遥か彼方へ。
DiaryNoteは健忘録も兼ねていて、後で読んで色々思い出したい(老後の楽しみの一つ!) のに、ついつい… …。
もう残り三週間余、次の住処はなかなか見つかりません(って言うか… …)
**************************************
邦題『彼女のタンゴ』
原題『Her Tango』
「タンゴ」に飛びついた.
オープニングの音楽が如何にもで期待が膨らんだけれど
ん?? 英語?
確かに原題が『Her Tango』英語ですね。
ちょっとがっかり。
英語は似合いません。
ストーリーは、
妻を失ってなかなか立ち直れないレストラン支配人ディノ。ある日、新しいレストランの物件を見に行くとそこはタンゴ教室だった。
そこで教えているタンゴの先生、もちろん美人設定で、経営が立ち行かなくなり追い出されてる寸前、追い出された後にレストランになる予定。
当然、美人の先生が踊るタンゴは魅惑的、タンゴは成熟した大人のダンスです。ディノはタンゴのレッスンを受けることになった。
この辺までは記憶に明るいのだけれど、最後はどうだったかな?(笑)
タンゴを踊る女性って、美しく見えるのだと思う(by hana)
あのドレス、細くて高いヒールのあの脚、その上その脚をまとわり付けるのだもの。
顔が触れ合うくらい。
観ていて、何でそこまで?と
それは媚びか?と私はやっかみで思うこともあります(笑笑)
79分という枠なので、ディノの心境の変化はかなり大雑把に描かれていたように思います。
それにしてもタンゴを絡めた映画結構ありますね。
若者ではなく中年に入りかけて迷いのある時期に嵌るのかな?
何により流れる音楽が郷愁を感じさせます。
郷愁は、懐かしく故郷を思う、遠い昔に思いを馳せることだもの、若者であるはずがないですね^^
若者禁止!(笑笑)
**************************************
個人的にはコンチネンタルタンゴよりアルゼンチンタンゴの方が圧倒的に強い印象を持っている。
きっかけは『リベル・タンゴ Libertango』です。
馬 友友(ヨーヨー・マ) のチェロでヒットしましたよね、だいぶ前だけれど。
(私にとって20数年以上前が「だいぶ」前ですが 笑)
『リベル・タンゴ』を広めた馬さんの功績は大きいと思います。
(ファンでした。当時、来日の度にコンサートに通ってました。21世紀直前の頃です)
https://www.youtube.com/watch?v=WdoHeJBbNs0♪
でも、あれこそアルゼンチンのバンドネオン奏者アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla) 作曲の新しい作風と言われているタンゴ曲です。
『Libertango』曲名の意味は『自由なタンゴ』
https://www.youtube.com/watch?v=O9fUKJBdFgM♪
という説もあって
なるほど!と納得いったのが、タンゴのあの振りです。
よく観ればまるで殴り合いしてるんじゃないかと思うくらいに
激しくぶつかりあったり、接近したり
それにメリハリがありますよね。
https://www.youtube.com/watch?v=s6kyVBR_eP0
『リベルタンゴ』は
軍事クーデターで政権を取り独裁者と呼ばれたフアン・ペロンが再び大統領になり、軍事政権になったアルゼンチンに向けて作ったと言われていますが、名曲ですね。
DiaryNoteは健忘録も兼ねていて、後で読んで色々思い出したい(老後の楽しみの一つ!) のに、ついつい… …。
もう残り三週間余、次の住処はなかなか見つかりません(って言うか… …)
**************************************
邦題『彼女のタンゴ』
原題『Her Tango』
「タンゴ」に飛びついた.
オープニングの音楽が如何にもで期待が膨らんだけれど
ん?? 英語?
確かに原題が『Her Tango』英語ですね。
ちょっとがっかり。
英語は似合いません。
ストーリーは、
妻を失ってなかなか立ち直れないレストラン支配人ディノ。ある日、新しいレストランの物件を見に行くとそこはタンゴ教室だった。
そこで教えているタンゴの先生、もちろん美人設定で、経営が立ち行かなくなり追い出されてる寸前、追い出された後にレストランになる予定。
当然、美人の先生が踊るタンゴは魅惑的、タンゴは成熟した大人のダンスです。ディノはタンゴのレッスンを受けることになった。
この辺までは記憶に明るいのだけれど、最後はどうだったかな?(笑)
タンゴを踊る女性って、美しく見えるのだと思う(by hana)
あのドレス、細くて高いヒールのあの脚、その上その脚をまとわり付けるのだもの。
顔が触れ合うくらい。
観ていて、何でそこまで?と
それは媚びか?と私はやっかみで思うこともあります(笑笑)
79分という枠なので、ディノの心境の変化はかなり大雑把に描かれていたように思います。
それにしてもタンゴを絡めた映画結構ありますね。
若者ではなく中年に入りかけて迷いのある時期に嵌るのかな?
何により流れる音楽が郷愁を感じさせます。
郷愁は、懐かしく故郷を思う、遠い昔に思いを馳せることだもの、若者であるはずがないですね^^
若者禁止!(笑笑)
**************************************
個人的にはコンチネンタルタンゴよりアルゼンチンタンゴの方が圧倒的に強い印象を持っている。
きっかけは『リベル・タンゴ Libertango』です。
馬 友友(ヨーヨー・マ) のチェロでヒットしましたよね、だいぶ前だけれど。
(私にとって20数年以上前が「だいぶ」前ですが 笑)
『リベル・タンゴ』を広めた馬さんの功績は大きいと思います。
(ファンでした。当時、来日の度にコンサートに通ってました。21世紀直前の頃です)
https://www.youtube.com/watch?v=WdoHeJBbNs0♪
でも、あれこそアルゼンチンのバンドネオン奏者アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla) 作曲の新しい作風と言われているタンゴ曲です。
『Libertango』曲名の意味は『自由なタンゴ』
https://www.youtube.com/watch?v=O9fUKJBdFgM♪
今のアルゼンチンタンゴのダンスは見るからに大人の男女の官能的な感情が交錯するダンスに見えます。
でも、元はと言えばあのダンスは男性二人で踊るものだったのです。
アルゼンチンはあの広大な土地に人口の少ない国で嘗てはスペインはもとよりオランダ・ドイツ・イタリアそしてアラブ諸国から多くの移民を受け入れていました。当時は肉体労働に従事する人が多かったので当然男性の移民者が多くて男女は10:1という比率でした。
音楽やダンスと言うのは言葉が分からなくても受け入れられ、誰でも楽しむことができる文化です。(だから中南米の音楽は奴隷制度から生まれたサンバ、ルンバ、マンボ、サルサetc.打楽器だけで楽しめる音楽が多いのですが)
そこで、余暇を楽しむために踊りだしたのが男性達ですが、当然女性の数が少ないのでみんなに当たりません。
それで(仕方なく)男性同士がペアになってダンス。
という説もあって
なるほど!と納得いったのが、タンゴのあの振りです。
よく観ればまるで殴り合いしてるんじゃないかと思うくらいに
激しくぶつかりあったり、接近したり
それにメリハリがありますよね。
https://www.youtube.com/watch?v=s6kyVBR_eP0
『リベルタンゴ』は
軍事クーデターで政権を取り独裁者と呼ばれたフアン・ペロンが再び大統領になり、軍事政権になったアルゼンチンに向けて作ったと言われていますが、名曲ですね。
TGVはフランス国鉄の高速列車、日本の新幹線のようなものかな?
ヨーロッパの駅のプラットフォームは日本のとは違ってその高さが低い。
とても低い。
線路に簡単に降りることできるので例えモノを落としても自分で拾えるし、反対側のプラットフォームに行くにも線路を渡ればダイレクトに行くことだってできる。
ただそのプラットフォームは低いので重いスーツケースや荷物を運ぶ時は乗り降りが大変だけれど、女性が難儀していたら誰かがさっと手を差し伸べてくれた、うふふ。
なので、日本とは違う改札のない低いプラットフォームのそれもターミナル駅を利用した時には、毎回勝手に旅情に駆られた(笑) ので今でも列車での旅は大好きだ。
(因みに今ではテロ防止策でプラットフォームに入る時には結構厳しくチェックされます)
そういうわけで、
TGVの文字に惹かれてAmazonPrimeVideoで『彼女とGTV』を観た。
運転手からの手紙には「車窓から大勢の人を毎日見るけれど、あなたが振ってくれる国旗が私を励ましてくれる。感謝している」と書いてあった。
主人公のエリーゼは年齢でいえば70歳あたり。
夫とは離婚したらしいが、一人息子は都会でIT関連の仕事に就いていて彼女はひとり暮らし。携帯もパソコンも持ってないし、持つ気もない、お店のお菓子は手作りに拘る。
見た目は孤独なおばさんだ。
でも、そういう彼女の頑固さと、毎朝家の窓から顔を出してスイス国旗を楽しそうに振る無邪気な姿が、私にはとても自然に思えた。
そんな彼女がTGVの運転手が彼女の家の裏庭に投げ込んだ手紙をきっかけに文通を始める。もちろんメールではなくて正真正銘のて・が・み。
俄然毎日が楽しくなる。
ある日、彼女は久しぶりに帰省した息子に「私、好きな人ができたの」と打ち明けた。
息子の言葉は「ええっ母さん! 何歳だと思っているんだ。いい加減現実をみるべきだ!」と彼女に老人施設のパンフレットを見せる。
でも、彼女はそれに耳を貸さない。
しかし、ある日を境にTGVの運行ルートが変更になってしまう。
終盤、彼女がその彼に会いにチューリッヒ駅まで行く場面がある。その彼が新しい赴任地フランスに行くからだ。
もう電車の発車時刻だ、間に合うのか?!とドキドキする場面だけれど、彼女が必死になって走る後ろ姿が… …、正真正銘のおばあさんなんですよ。それを見ながら、間に合う前に転ばないかと私はそわそわ。(今の自分の姿い重ね合わせてね^^)
列車のドアは閉まっていたけれど窓ガラス越しに初めて見た彼(年の頃なら息子より少し年上くらいかな?)
それから二度と二人は会うことはなかったけれど、ある日彼女は手紙を書いた
そこには
「... ... 私は人生にしがみついて失うことを恐れていました。でも人生はいつも目の前にあるのですね。どうぞお元気で。
エリーゼ
追伸 人生初のメールを送ります。」
老年という境地に入り、それまでの習慣や旧きもの(旧式の固定電話や手紙を書くためのタイプライターetc.)にしがみついていた彼女が新たに挑戦するきっかけとなったつかの間の出来事。
見終わったら笑顔になれます^^
30分というショート・ムービーでしたがしっかりしたストーリーでした。
**************************************
で、私が驚いたのはそれから。
主人公のエリーゼがもちろんそれも役柄とはわかっているけれど、外見はごく普通のその年齢らしいおばさんで(走り方もそうだったけれど) 、でもどこかしら一本筋が通っているというか、自分を持っている存在感がある、こんな70歳っていいな、この女優さんは誰かしら?と思いながら観ていました。
最後のクレジットを見てびっくり!
あのジェーン・バーキンではありませんか?!
若い人はエルメスの有名なバッグ、バーキンを知っているだろうし、私くらいの年代の人はアレですよ。
Je t’aime のささやき。
Je t’aime, Je t’aime, qui Je t’aime…
衝撃的だったあのため息、あれは囁きではないです(笑)
いや、ため息でもない… ..喘ぎ声そのもの(… …)
ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ Je t’aime moi non plus
↓ 聴けば納得ww
(日本でも放送禁止になったんじゃないかな?)
https://www.youtube.com/watch?v=kZ2bXzlh2WM&t=1s
リリースされたのは1969年なのでもう50年以上前!!
わぉ!
あの頃のジェーン・バーキンは20代半ば、本当にチャーミングで
可愛いけれどちょっと大人ぶっていて奔放で、
これぞフランスの若い女性と思っていたけれど、彼女自身は英国人だったと今頃知りました^^
偶然にも覚えていたのですが、東日本大震災後まだ1ヶ月もしないうちに彼女は日本にチャリティコンサートのために来た時に避難所を訪問した時のYoutubeがありました。
https://www.youtube.com/watch?v=iOgfKlk_orU
**************************************
今の彼女がほぼ実年齢の女性を演じたのがこの『彼女とTGV』のエリーゼだったのですね。
あの喘ぎ声が今の彼女だと思うと、余計その素敵さが増しました。
その上、興味深いのが
この映画は実話を基にして作られた、とこれも最後のクレジットに。
そして映画のスイス人監督 : Timo von Guntenは撮影当時まだ20代。
見っけもんの映画に巡り合った気がします♪
ヨーロッパの駅のプラットフォームは日本のとは違ってその高さが低い。
とても低い。
線路に簡単に降りることできるので例えモノを落としても自分で拾えるし、反対側のプラットフォームに行くにも線路を渡ればダイレクトに行くことだってできる。
ただそのプラットフォームは低いので重いスーツケースや荷物を運ぶ時は乗り降りが大変だけれど、女性が難儀していたら誰かがさっと手を差し伸べてくれた、うふふ。
なので、日本とは違う改札のない低いプラットフォームのそれもターミナル駅を利用した時には、毎回勝手に旅情に駆られた(笑) ので今でも列車での旅は大好きだ。
(因みに今ではテロ防止策でプラットフォームに入る時には結構厳しくチェックされます)
そういうわけで、
TGVの文字に惹かれてAmazonPrimeVideoで『彼女とGTV』を観た。
ストーリーは:
スイスの田舎町で菓子店を営むエリーゼ・ラフォンテインには、もう何年も続けている秘密の習慣があった。それは毎日、朝と夕方に彼女の家の横を通り過ぎる特急電車に手を振ること。ある日、彼女は庭で運転手からの手紙を見つける。そしてその手紙によって、彼女の孤独だった人生が大きく変わりはじめる。
https://sst-online.jp/theater/7175/より
運転手からの手紙には「車窓から大勢の人を毎日見るけれど、あなたが振ってくれる国旗が私を励ましてくれる。感謝している」と書いてあった。
主人公のエリーゼは年齢でいえば70歳あたり。
夫とは離婚したらしいが、一人息子は都会でIT関連の仕事に就いていて彼女はひとり暮らし。携帯もパソコンも持ってないし、持つ気もない、お店のお菓子は手作りに拘る。
見た目は孤独なおばさんだ。
でも、そういう彼女の頑固さと、毎朝家の窓から顔を出してスイス国旗を楽しそうに振る無邪気な姿が、私にはとても自然に思えた。
そんな彼女がTGVの運転手が彼女の家の裏庭に投げ込んだ手紙をきっかけに文通を始める。もちろんメールではなくて正真正銘のて・が・み。
俄然毎日が楽しくなる。
ある日、彼女は久しぶりに帰省した息子に「私、好きな人ができたの」と打ち明けた。
息子の言葉は「ええっ母さん! 何歳だと思っているんだ。いい加減現実をみるべきだ!」と彼女に老人施設のパンフレットを見せる。
でも、彼女はそれに耳を貸さない。
しかし、ある日を境にTGVの運行ルートが変更になってしまう。
終盤、彼女がその彼に会いにチューリッヒ駅まで行く場面がある。その彼が新しい赴任地フランスに行くからだ。
もう電車の発車時刻だ、間に合うのか?!とドキドキする場面だけれど、彼女が必死になって走る後ろ姿が… …、正真正銘のおばあさんなんですよ。それを見ながら、間に合う前に転ばないかと私はそわそわ。(今の自分の姿い重ね合わせてね^^)
列車のドアは閉まっていたけれど窓ガラス越しに初めて見た彼(年の頃なら息子より少し年上くらいかな?)
それから二度と二人は会うことはなかったけれど、ある日彼女は手紙を書いた
そこには
「... ... 私は人生にしがみついて失うことを恐れていました。でも人生はいつも目の前にあるのですね。どうぞお元気で。
エリーゼ
追伸 人生初のメールを送ります。」
老年という境地に入り、それまでの習慣や旧きもの(旧式の固定電話や手紙を書くためのタイプライターetc.)にしがみついていた彼女が新たに挑戦するきっかけとなったつかの間の出来事。
見終わったら笑顔になれます^^
30分というショート・ムービーでしたがしっかりしたストーリーでした。
**************************************
で、私が驚いたのはそれから。
主人公のエリーゼがもちろんそれも役柄とはわかっているけれど、外見はごく普通のその年齢らしいおばさんで(走り方もそうだったけれど) 、でもどこかしら一本筋が通っているというか、自分を持っている存在感がある、こんな70歳っていいな、この女優さんは誰かしら?と思いながら観ていました。
最後のクレジットを見てびっくり!
あのジェーン・バーキンではありませんか?!
若い人はエルメスの有名なバッグ、バーキンを知っているだろうし、私くらいの年代の人はアレですよ。
Je t’aime のささやき。
Je t’aime, Je t’aime, qui Je t’aime…
衝撃的だったあのため息、あれは囁きではないです(笑)
いや、ため息でもない… ..喘ぎ声そのもの(… …)
ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ Je t’aime moi non plus
↓ 聴けば納得ww
(日本でも放送禁止になったんじゃないかな?)
https://www.youtube.com/watch?v=kZ2bXzlh2WM&t=1s
リリースされたのは1969年なのでもう50年以上前!!
わぉ!
あの頃のジェーン・バーキンは20代半ば、本当にチャーミングで
可愛いけれどちょっと大人ぶっていて奔放で、
これぞフランスの若い女性と思っていたけれど、彼女自身は英国人だったと今頃知りました^^
偶然にも覚えていたのですが、東日本大震災後まだ1ヶ月もしないうちに彼女は日本にチャリティコンサートのために来た時に避難所を訪問した時のYoutubeがありました。
https://www.youtube.com/watch?v=iOgfKlk_orU
**************************************
今の彼女がほぼ実年齢の女性を演じたのがこの『彼女とTGV』のエリーゼだったのですね。
あの喘ぎ声が今の彼女だと思うと、余計その素敵さが増しました。
その上、興味深いのが
この映画は実話を基にして作られた、とこれも最後のクレジットに。
そして映画のスイス人監督 : Timo von Guntenは撮影当時まだ20代。
見っけもんの映画に巡り合った気がします♪
この1ヶ月、電車にもバスにも一度も乗ることはなくて、外出は買い物のみ週二程度で歩いて行ける範囲。
お天気と相談して二日おきくらいのペースで1時間ほどの散歩。
ホント、どんだけ家の中で過ごしているんだか。
でも、それに反して1ヶ月はあっという間だった… …。
諸々の理由が喪失感となって私を襲う。
そんな生活の救いはひとりで観るDVDやネットの映画。
旧いDVDデッキの具合が良くなくて、いよいよダメかと諦めかけた頃に何故か復旧するので、セーフ!♪ これを今年になってから数回繰り返している。
もうね、新しいモノは要らないし、買い替えもイヤ。
(昨秋には電子レンジと洗濯機を泣く泣く買い替えだけれど)
人間も旧いから持ち物も旧いままで充分です。
新製品にこれっぽっちも魅力を感じなくなってしまったし
おばあさんになって物欲ゼロです。
経済活動に参加していなくてすみません。
娘のお下がりのデッキよ、一日でも1時間でもいいから長生きしておくれ、と腹底(笑)祈りつつ蘇生した長生きデッキでDVDを観ました。
アルモドバル監督・脚本
1995年作 『私の秘密の花 (原題:La flor de mi secreto)
27年前の作品なのでこれも旧い。
ふぅむ、ストーリーについて特筆すべきことはなにもない。
随所に散りばめられたアルモドバルモデルのモチーフは素晴らしい。
アルモドバル と言えば赤、画面には常に赤色が映っている。
お馴染みの女優たち。
彼女たちの履いている靴につい目がいってしまう。
何でそうなるの?と思えるヒステリックな女性が必ず出てくる。
物語のキーになるのはいつも母親。
ブラックユーモアや連想ゲームみたいな比喩もあるし、それは部屋のインテリアや置いてある小道具にまで至る。
誰が観てもわかる『オール アバウト マイ マザー』と思わせる初っ端の場面、これも良かった。
でも、この映画の制作は『オール アバウト マイ マザー』の5年前だから当時観たってそんなこと気づくわけないけれど^^
変な感じ... ...(笑)
**************************************
このMacにも末永くお付き合い願いたいものです。
お天気と相談して二日おきくらいのペースで1時間ほどの散歩。
ホント、どんだけ家の中で過ごしているんだか。
でも、それに反して1ヶ月はあっという間だった… …。
諸々の理由が喪失感となって私を襲う。
そんな生活の救いはひとりで観るDVDやネットの映画。
旧いDVDデッキの具合が良くなくて、いよいよダメかと諦めかけた頃に何故か復旧するので、セーフ!♪ これを今年になってから数回繰り返している。
もうね、新しいモノは要らないし、買い替えもイヤ。
(昨秋には電子レンジと洗濯機を泣く泣く買い替えだけれど)
人間も旧いから持ち物も旧いままで充分です。
新製品にこれっぽっちも魅力を感じなくなってしまったし
おばあさんになって物欲ゼロです。
経済活動に参加していなくてすみません。
娘のお下がりのデッキよ、一日でも1時間でもいいから長生きしておくれ、と腹底(笑)祈りつつ蘇生した長生きデッキでDVDを観ました。
アルモドバル監督・脚本
1995年作 『私の秘密の花 (原題:La flor de mi secreto)
27年前の作品なのでこれも旧い。
ふぅむ、ストーリーについて特筆すべきことはなにもない。
随所に散りばめられたアルモドバルモデルのモチーフは素晴らしい。
アルモドバル と言えば赤、画面には常に赤色が映っている。
お馴染みの女優たち。
彼女たちの履いている靴につい目がいってしまう。
何でそうなるの?と思えるヒステリックな女性が必ず出てくる。
物語のキーになるのはいつも母親。
ブラックユーモアや連想ゲームみたいな比喩もあるし、それは部屋のインテリアや置いてある小道具にまで至る。
誰が観てもわかる『オール アバウト マイ マザー』と思わせる初っ端の場面、これも良かった。
でも、この映画の制作は『オール アバウト マイ マザー』の5年前だから当時観たってそんなこと気づくわけないけれど^^
変な感じ... ...(笑)
**************************************
このMacにも末永くお付き合い願いたいものです。
Good boy!『エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』
2021年10月3日 映画 コメント (5)
日本語のタイトルが長いです^^
監督 :サイモン・カーティス
脚本 :マーク・ボンバック
原作 :ガース・スタイン『エンゾ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』
2019年アメリカ
お薦めです!とプレゼントされたDVDを観た。
内容も出演者も知らずに。
わぉ~、ジャック・ピアソンだ!
"This is Us" で父親役ジャック・ピアソンを演じていたマイロ・ヴィンティミリアが現れて思わず「わぉ~!」
最初からジャックのイメージで観てしまったけれど(笑)、
この作品でも経済的・社会的理由から奥さんの両親には良く思われないし、実際仕事もなかなか思うようにはいかないくて… …、
なのでこれがあのジャックだったとしても何の違和感もなく観たと思う。
ここではデニー^^
"This is Us"でもジャックが彼の息子たちに言う”Good boy”というセリフが大好きだった。
ここでも何度も出てくる。
彼の微笑み、眼差しがとても好きだ。独特の優しさがあるから。
ここでのデニーも同じ眼差しで犬を見ている。
で、この『エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』のこと。
エンツォEnzoと名付けられたゴールデンレトリバーの仔犬。
エンツォはイタリア語、男子の名前で、エンツォ・フェラーリはあのフェラーリの創始者です。
彼の成長とその家族の物語がエンツォ自身の回想で進みます。
エンツォのモノローグは誰にも聴こえないけれど
TV番組で観た「モンゴルでは犬が一生を終えると人間になる」ことを夢に見るエンツォ。
そのためにデニーの良き相棒として必死に彼らを見守っている。
生まれかわったら家族になりたいから(涙)
人間に言葉で思いを伝えられないのがもどかしい時もあれば、その逆で良かった、とほっとすることもあるエンツォ。
https://www.youtube.com/watch?v=Ej01YxeoPAI
https://www.youtube.com/watch?v=TX3x3mIXM1M
犬好きにはたまらない!
途中流れる音楽をあまり気にしてなかったけれど、
最後の場面でCCRが歌うHave You Ever Seen The Rain?がはっきり聴こえてきた時にこの映画の原題との結びつきがわかった!!
♪ https://www.youtube.com/watch?v=Gu2pVPWGYMQ♪
原題は『The Art of Racing in the Rain』
最後の演出が思いもよらぬサプライズ… …rainじゃなくて涙。
ぼけ~っと観てんじゃないよ! → 自分に。
rainだよ、rain、雨だよ、雨。
「モンゴルでは犬が一生を終えると人間になる」
ですよね?(って、誰に同意を求めてるんだろ私?笑)
それにしても、エンツォの声がどこかで... 好きな声なのに、でもわからなくて
エンドロールで知るという... ...。
ホント、ぼけ~っと聴いてるんじゃないよ、ぼけ~っと! →もちろん自分にww
監督 :サイモン・カーティス
脚本 :マーク・ボンバック
原作 :ガース・スタイン『エンゾ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』
2019年アメリカ
お薦めです!とプレゼントされたDVDを観た。
内容も出演者も知らずに。
わぉ~、ジャック・ピアソンだ!
"This is Us" で父親役ジャック・ピアソンを演じていたマイロ・ヴィンティミリアが現れて思わず「わぉ~!」
最初からジャックのイメージで観てしまったけれど(笑)、
この作品でも経済的・社会的理由から奥さんの両親には良く思われないし、実際仕事もなかなか思うようにはいかないくて… …、
なのでこれがあのジャックだったとしても何の違和感もなく観たと思う。
ここではデニー^^
"This is Us"でもジャックが彼の息子たちに言う”Good boy”というセリフが大好きだった。
ここでも何度も出てくる。
彼の微笑み、眼差しがとても好きだ。独特の優しさがあるから。
ここでのデニーも同じ眼差しで犬を見ている。
で、この『エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』のこと。
エンツォEnzoと名付けられたゴールデンレトリバーの仔犬。
エンツォはイタリア語、男子の名前で、エンツォ・フェラーリはあのフェラーリの創始者です。
彼の成長とその家族の物語がエンツォ自身の回想で進みます。
エンツォのモノローグは誰にも聴こえないけれど
TV番組で観た「モンゴルでは犬が一生を終えると人間になる」ことを夢に見るエンツォ。
そのためにデニーの良き相棒として必死に彼らを見守っている。
生まれかわったら家族になりたいから(涙)
人間に言葉で思いを伝えられないのがもどかしい時もあれば、その逆で良かった、とほっとすることもあるエンツォ。
https://www.youtube.com/watch?v=Ej01YxeoPAI
https://www.youtube.com/watch?v=TX3x3mIXM1M
犬好きにはたまらない!
途中流れる音楽をあまり気にしてなかったけれど、
最後の場面でCCRが歌うHave You Ever Seen The Rain?がはっきり聴こえてきた時にこの映画の原題との結びつきがわかった!!
♪ https://www.youtube.com/watch?v=Gu2pVPWGYMQ♪
原題は『The Art of Racing in the Rain』
最後の演出が思いもよらぬサプライズ… …rainじゃなくて涙。
ぼけ~っと観てんじゃないよ! → 自分に。
rainだよ、rain、雨だよ、雨。
「モンゴルでは犬が一生を終えると人間になる」
ですよね?(って、誰に同意を求めてるんだろ私?笑)
それにしても、エンツォの声がどこかで... 好きな声なのに、でもわからなくて
エンドロールで知るという... ...。
ホント、ぼけ~っと聴いてるんじゃないよ、ぼけ~っと! →もちろん自分にww
七面鳥は上手く焼けたのか? 『エイプリルの七面鳥』
2021年9月24日 映画
原題『Pieces of April』
邦題『エイプリルの七面鳥』
2003年製作/アメリカ
11月の第4木曜日はアメリカの感謝祭Thanksgiving Day、開拓者が初めて収穫を得て神に感謝したことを記念したのが始まりだとか。
家族だからといって結束しているものでもないし、もちろん理解などし合っているはずもない、という意味では他人の集まりと同じなのだ。
いえ、血が繋がってるでしょう、と言っても今の社会ではそんなの通じないし、家族の形態は多様化している。
でも、家族は家族なのです。
どこでも家族というものにはそれぞれの事情があるのに、お正月やらお盆には家族だからか?家族であることを確認するためなのか?、とにかく集まる。
頑張って豪華な料理を作ったり準備万端にするのに、集まればいがみ合ったり問題勃発、というのも家族ならではかも。
この作品は「ギルバート・グレイプ」「アバウト・ア・ボーイ」の脚本家であるピーター・ヘッジズが監督ということで興味が湧いて超廉価のDVDを手に入れて観た。
『ギルバート・グレイプ』とは違う手法で親の立場また子どもの立場の心理を描いていて面白かった。
特にエイプリルを演じたケティ・ホームズが愛らしくて、七面鳥のために奔走する姿はまさに命がけの様相で、頑張れ!と声をかけたくなるし、そのためにずっと走り回っているので階段から転がり落ちないかとヒヤヒヤした(笑)
母親役の複雑な心境の表現も解るわ〜、と独りごちながら観た。
脇役たちも役柄の個性しっかり表現していて素晴らしかった。
どの人も頑張れば頑張るほどややこしくなる(残念!)
個人的には家族愛に対する感動より、もちろん差別もあるけれどアメリカ社会の周縁に住む多様な人々の優しさや強さに感動たのでした。
人間って優しいんだよ^^
邦題『エイプリルの七面鳥』
2003年製作/アメリカ
ストーリー:
アメリカ中のキッチンで、七面鳥が主役になる感謝祭の日。ニューヨークで恋人のボビー(デレク・ルーク)と暮らすエイプリル(ケイティ・ホームズ)は、生まれて初めての料理と格闘していた。郊外に住むもう何年も会っていない家族をディナーに招待したのだ。仲の悪い母親が、ガンのために余命わずかと知ったエイプリルは、人生最大の勇気を振り絞って母の好きな七面鳥のローストを作ろうと決意する。ボビーが、「今日のために用事がある」とどこかへ出かけ、エイプリルが手作りのネームカードを用意している頃、父ジム・バーンズ(オリバー・プラット)が運転する車は、母ジョーイ(パトリシア・クラークソン)と妹のベス(アリソン・ピル)、弟のティミー(ジョン・ギャラガー・ジュニア)と祖母のドッティ(アリス・ドゥルモンド)を乗せて、ニューヨークへ向かっていた。ジムは、家族全員がそろう最後の晩餐を、絶対いい思い出にすると意気込んでいるが、ジョーイは投げやりな態度、ベスはすぐにでも引き返したい思いを抑えるのがやっと、ドッティにいたっては家族の名前さえ思い出せない。ティミーは深刻さから逃れるようにふざけながら、得意のカメラでみんなを撮る。彼はジョーイの“人生の記録係”なのだ。エイプリルは“ママ”と書いたカードを破り、“ジョーイ”と書き直していた。七面鳥をオーブンに入れようとしたまさにその時、エイプリルは一大事に気づく。予熱したはずのオーブンが冷たいままだ。管理人は留守、修理の電話もつながらない。エイプリルはアパート中のドアを叩き、やっと招き入れてもらう。母の病気の話にもらい泣きしたイベット(リリアス・ホワイト)が、「料理を手伝うからオーブンを貸してくれる人を探しなさい」と言ってくれる。エイプリルは再びアパート中を駆け回る。果たして、オーブンは見つかるのか? その頃ボビーは、友達の経営する服屋で困っていた。スーツを貸してもらう約束が、趣味の悪い古着しかないのだ。一方エイプリルは、ついにオーブンを見つけた! しかし、最新式のオーブンの持ち主ウェイン(ショーン・ヘイズ)は極めつきの変わり者。途中で焼け具合を見ろという彼の忠告を聞き流したエイプリルに怒って、部屋に入れてくれない。しかも何とか取りもどした七面鳥は、まだ半ナマだった…。バーンズ家の車の中でも事件が勃発。ジョーイとエイプリルの“唯一の美しい思い出”が、ジョーイの勘違いで実はベスだったと発覚。「うんざりよ! ガンもあの子のせいよ」と吐き捨てて、ヒッチハイクで帰ろうとするジョーイ。ナマ焼けの七面鳥の皿の前で、途方に暮れるエイプリル。助手席のジョーイの頬に触れ、眠っているだけだと知って安堵の涙を流すジム。母親に叱られる少女に、幼い頃のエイプリルを重ねるジョーイ。彼らの感謝祭は、いったいどうなってしまうのか。
映画、com より
11月の第4木曜日はアメリカの感謝祭Thanksgiving Day、開拓者が初めて収穫を得て神に感謝したことを記念したのが始まりだとか。
家族だからといって結束しているものでもないし、もちろん理解などし合っているはずもない、という意味では他人の集まりと同じなのだ。
いえ、血が繋がってるでしょう、と言っても今の社会ではそんなの通じないし、家族の形態は多様化している。
でも、家族は家族なのです。
どこでも家族というものにはそれぞれの事情があるのに、お正月やらお盆には家族だからか?家族であることを確認するためなのか?、とにかく集まる。
頑張って豪華な料理を作ったり準備万端にするのに、集まればいがみ合ったり問題勃発、というのも家族ならではかも。
この作品は「ギルバート・グレイプ」「アバウト・ア・ボーイ」の脚本家であるピーター・ヘッジズが監督ということで興味が湧いて超廉価のDVDを手に入れて観た。
『ギルバート・グレイプ』とは違う手法で親の立場また子どもの立場の心理を描いていて面白かった。
特にエイプリルを演じたケティ・ホームズが愛らしくて、七面鳥のために奔走する姿はまさに命がけの様相で、頑張れ!と声をかけたくなるし、そのためにずっと走り回っているので階段から転がり落ちないかとヒヤヒヤした(笑)
母親役の複雑な心境の表現も解るわ〜、と独りごちながら観た。
脇役たちも役柄の個性しっかり表現していて素晴らしかった。
どの人も頑張れば頑張るほどややこしくなる(残念!)
個人的には家族愛に対する感動より、もちろん差別もあるけれどアメリカ社会の周縁に住む多様な人々の優しさや強さに感動たのでした。
人間って優しいんだよ^^
『アフタースクール』
2021年9月18日 映画 コメント (4)
土曜日の午後、AmazonPrimeVideoで見つけた『アフタースクール』を観て過ごした。
邦画を観ないというわけではなくて、実際には結構観ているのだけれども、何故か感想を書くほどではなかったり、たまにあったり^^
2008年公開。
主演:大泉洋。
監督:内田けんじ
面白くてあっという間に見終わった、という感じでした。
と言っても、観ている私はほぼ最後の方になって、あれ!? ひょっとしてひょっとする? そういうカラクリ?ええ!
あれ?!ふぅむ、やっぱり騙されてる?
と暫し私の頭は混乱しましたが、常盤貴子演じる佐野美紀の生んだ赤ちゃん誰の子かと気づいたあたりからストーリーが見えてきました。
と言っても謎の女が一番のネックだったけれど。
大泉洋は『探偵はバーにいる』(これは映画館で観ました)とタイトルは忘れたけれどネットで観た北海道で暮らしている農家の何だか親切でいい人役だった映画(笑)くらいしか観たことがないです。
この人にはシリアスというよりコミカルなイメージを持ってしまっていて、彼はれっきとした俳優なのについこの人俳優もやるのね、器用だね〜、などと失礼なことを思ってしまうわけで(笑) ー 失礼その1ー
たとえシリアスな内容の作品であっても、シリアスな作品じゃないよね?!ってどこかで思いながら観てしまう感じ? ー失礼その2ー
と、失礼を並べてしまいました。
重ねて言うと、こういう旦那は疲れそうだ〜。ー失礼その3ー
大泉洋さんファンの方が読んでらしたら、ごめんなさい!
あくまでも個人的な感想ですので......
ちなみにこの『アフタースクール』でも途中はうるさかったけど(ー失礼その4ー)、最後はすご〜くいい人でした^^
「おまえがつまんないのは、おまえのせいだ!」と島崎役の佐々木蔵之介にいう場面、
うん、このセリフが良かったです。
耳には痛いけれど。
エンドロールの俳優名に捜査官役のムロツヨシと出てきたのを見つけて、
再度早送りしてどこに彼が出てきたのか確かめましたが、
なかなか認め難くて執拗に見てしまった(笑)
予告編:
https://www.youtube.com/watch?v=H3zWOPmNT7I
邦画を観ないというわけではなくて、実際には結構観ているのだけれども、何故か感想を書くほどではなかったり、たまにあったり^^
2008年公開。
主演:大泉洋。
監督:内田けんじ
あらすじ:
母校の中学校で働くお人好しな教師・神野のもとに、かつての同級生だと名乗る探偵が尋ねてくる。探偵は、神野の幼馴染で、今は一流企業に勤める木村を探しているという。 探偵の強引なペースに巻き込まれて、心ならずも木村探しに巻き込まれるうちに、神野の知らない木村の姿が明らかになり、事態は誰もが予想しない展開に向かっていく。
キャスト
主要人物:
神野良太郎:大泉洋(TEAM NACS)
母校の西森沢中学校で働くお人好しな教師。テニス部の顧問をしていて部員の生徒からはその髪型から「モジャモジャ」と呼ばれている。薄給なのにもかかわらず、ローンを組んでまで外車を購入したが、木村に合鍵を作られ車内でタバコを吸われる等好き勝手に使われている。かつての同級生を名乗る探偵・北沢の"木村探し"に巻き込まれる。警察官の妹がいる。
北沢雅之:佐々木蔵之介
自身が経営する大人のおもちゃ屋に事務所を構える怪しい探偵。突然失踪した木村を捜すために、神野や木村のかつての同級生"島崎"を名乗って神野に接近する。仕事は手早く片づけるが、他人のことは全く信用できない。
木村一樹:堺雅人(少年期:吉武怜朗)
突然姿を消した、梶山商事に勤めるエリートサラリーマン。余計な口数は使わない性格。
謎の女:田畑智子
行方不明の木村と一緒に写真に写っていた女性。
佐野美紀:常盤貴子(少女期:五十嵐令子)
神野や木村の中学時代のマドンナ。
Wikipediaより抜粋
面白くてあっという間に見終わった、という感じでした。
と言っても、観ている私はほぼ最後の方になって、あれ!? ひょっとしてひょっとする? そういうカラクリ?ええ!
あれ?!ふぅむ、やっぱり騙されてる?
と暫し私の頭は混乱しましたが、常盤貴子演じる佐野美紀の生んだ赤ちゃん誰の子かと気づいたあたりからストーリーが見えてきました。
と言っても謎の女が一番のネックだったけれど。
大泉洋は『探偵はバーにいる』(これは映画館で観ました)とタイトルは忘れたけれどネットで観た北海道で暮らしている農家の何だか親切でいい人役だった映画(笑)くらいしか観たことがないです。
この人にはシリアスというよりコミカルなイメージを持ってしまっていて、彼はれっきとした俳優なのについこの人俳優もやるのね、器用だね〜、などと失礼なことを思ってしまうわけで(笑) ー 失礼その1ー
たとえシリアスな内容の作品であっても、シリアスな作品じゃないよね?!ってどこかで思いながら観てしまう感じ? ー失礼その2ー
と、失礼を並べてしまいました。
重ねて言うと、こういう旦那は疲れそうだ〜。ー失礼その3ー
大泉洋さんファンの方が読んでらしたら、ごめんなさい!
あくまでも個人的な感想ですので......
ちなみにこの『アフタースクール』でも途中はうるさかったけど(ー失礼その4ー)、最後はすご〜くいい人でした^^
「おまえがつまんないのは、おまえのせいだ!」と島崎役の佐々木蔵之介にいう場面、
うん、このセリフが良かったです。
耳には痛いけれど。
エンドロールの俳優名に捜査官役のムロツヨシと出てきたのを見つけて、
再度早送りしてどこに彼が出てきたのか確かめましたが、
なかなか認め難くて執拗に見てしまった(笑)
予告編:
https://www.youtube.com/watch?v=H3zWOPmNT7I
『ギルバート・グレイプ』
2021年9月15日 映画 コメント (10)
ギルバートは、食料品店で働きながら重い知的障害を持つ弟アーニー、夫の自殺から7年間も家から出たことがない肥満で過食症の母ボニー、そして2人の姉妹たちとの生活を支える。アイオワ州の小さな町を生まれてから一度も出たことがないギルバートは、家族を置いて自分だけ町を出るわけにも行かず悶々としながら日々を送る。次の日曜日に行うアーニーの誕生日パーティーの役割を家族で話し合うがゴタゴタしてしまいギルバートも気が滅入る。ギルバートは食料店の馴染み客の人妻と大人の“火遊び”をしたり、ボニーの肥満体型を見たがる子供を手伝い窓から見せて心のバランスを保とうとする。
ある時ギルバートが目を離したすきにアーニーが町の給水塔によじ登ってしまい、以前にも同じことがあったため兄が警察から警告を受ける。そんな時ギルバートは、旅の途中でトレーラーが故障し、ギルバートの町にしばらくとどまることになった少女・ベッキーと出会う。ギルバートはある時はベッキーと数時間に渡って様々な会話をしたり、ある時はアーニーと3人で遊ぶなどして交流を深めていく。ベッキーから願い事を聞かれたギルバートは「僕は、いい人になりたい」と本音で語り、その後人妻との関係にピリオドを打つ。
そんな中アーニーが再び給水塔に登って騒動を起こして留置場に入れられたため、彼を助けるため家族と共に7年ぶりに家から出るボニー。無事アーニーを連れて帰ることになったが、太ったボニーの姿を見に留置場前に集まった人々の失笑と共に好奇の目に晒されてしまう。このことは家族全員がショックを受け、ボニーは自宅の庭で開かれる誕生日パーティーについて、招待客にも顔を出さず室内で過ごすと伝える。
誕生日パーティーの前夜、ギルバートが買ってきた誕生日ケーキをアーニーが勝手につまみ食いしたため、カッとなってつい弟に手をあげてしまう。その後ベッキーと会って冷静さを取り戻したギルバートは父の死について打ち明け、2人で体を寄せ合い朝を迎える。誕生日パーティーが行われる中アーニーと和解したギルバートは、1人で2階にいた母にも謝罪すると逆に不甲斐ない母になったことを謝罪される。その後ギルバートは、この日で町を去るベッキーにたった数日間だけだったが一緒に過ごせたことを感謝し、アーニーと2人で彼女を送り出す。
Wikipediaより抜粋。
「すごく良かった〜、観て良かった〜」と最低5回は言いたい。
観たのは昨日だけれど今日も同じことを心の中で呟いた。
邦題:『ギルバート・グレイプ』
原題:『What’s Eating Gilbert Grape』
1993年 アメリカ製作
観たいと思っていたこの作品をやっと観ました。
期待に違わず良い作品。
18年前のジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオがあまりにも素敵で目が離せず。
当時ジョニー・デップは20歳、ディカプリオは19歳でまだそれほど俳優としてのキャリアを積んでいなかったわけだから、それを考えるとこの二人の演技の素晴らしさには驚くばかりだ。
私がディカプリオを知ったのはあの『タイタニック』だけれど、ああいう華々しいのは避けていたので(ww)もちろん観ていない。
ジョニー・デップは『シザーハンド』とかいう決して触れたくもないタイトル(笑)、その後の話題作も趣味の一致を見ることなく。『パイレーツ・オブ・カリビアン』みたいなのも知ってはいるけれどまったくそそられることなく今日に至る。
だったのに、それがこの映画では
同一人物ですかぁ?!
デップにはあのギラギラ感は一切なくて自然体そのもの。素朴な青年を演じている。
ディカプリオのあの演技はまさに天才!
感情表現がすごくてどうなってんの?
その上かわいいし^^
警察沙汰になることを何度もひでかし、どんだけ諭しても理解しないもうすぐ18歳の誕生日を迎える弟アニー役。
舞台はアイオワ州にあるエンドナという小さな田舎町。
家から一歩も出なくなり肥満になって今では自分で歩けないほどになってしまった母親。
障害をもつ弟からはいっときも目を離せない。
姉は家族の世話で疲れている。
年頃の妹は反抗的だし障害を持つ弟や肥満の母を恥じているけれど。
そんな家族を、街の小さな食品店で働きながら支えているのがギルバート。
彼はどこまでも弟の味方でいつも優しく接している。
弟アニーをMy sunshine!と言い、ギルバートには何もかも押し付けているそんな母親にも彼は優しい。
理不尽を感じるべきなのはギルバートなのに彼のいつも静かに耐えている姿が健気すぎてこちらが辛くなった。
それがこの弟に家族にいつか通じるのだろうか、と思いながら観ていた。
こんな家族を捨てたい、と思ってもいいはずなのに
彼にはそれができなかった。
一度だけ街の境界線を越えてみたけれど、結局車をUターンさせて戻ったのだった。
できないのは家族だから。その家族を支えているのはギルバートだから。
けれど意外な結末が待っていた。
ここに至るまでが結構現実的なストーリーだったので、この最後を観るとやはりこれは映画^^でした。
家族(=家)に縛り付けられていたギルバートがトレイラーハウス(=移動する家)に乗り込んだところから新しい人生が始まる、というエンディング♪
ギルバートの友人で気のいいお兄さん、どこかで最近観たと悩んでいたら思い出した!
一週間ほど前にAmazonPrimeで観た『おとなのけんか』でジョディ・フォスターの夫役をしていたジョン・クリストファー・ライリーだったことを思い出してすっきり!
https://www.youtube.com/watch?v=5V6IMxG2H8k
予告編:
https://www.youtube.com/watch?v=Cuk17IYDMXg
優しくてあたたかな風『彼の見つめる先に』
2021年9月9日 映画
AmazonPrimeVideoで鑑賞。
原題:"hojo eu quero voltar sozinho" (「今日は ひとりで帰りたい」)
邦題:『彼の見つめる先に』
2014年製作 ブラジル映画
生まれながらの全盲のレオが、健常者と違うところは外見で相手が男性か女性かを区別できない点だ。
外見で惹かれたりそれを判断基準にすることはないことは確かだ (だから『人は見た目が9割』新潮新書は通用しないかも^^)
爽やかな青春映画を観た。
全盲、同性愛という差別に繋がる内容ながら、周りがフラットで自然な扱い方をしているのが意外だったけれど、考えてみれば
誰かを愛するという気持ちや行為は、たぶん「○○限定」なんてことはないのだからね。
たまに画面に現れるどこにでもいるクラスの意地悪な男子たちもこの映画ではむしろ可愛くてご愛嬌。最後には素直に認めてしまってるし^^
「僕が自転車に乗ることは、君が点字を覚えることとは違うんだよ」(こんな感じのセリフだったはず)と言っていたレオがガブリエルを後ろに乗せて疾走する最後の場面に彼らの歓び溢れていた。
その影にはジョバンナの苦悩と悲しみ、切なさが存在するのだけれど、
ジョバンナは頑張った!
(あとはあの少々過保護な母親の反応を見たかったけれど、そこを描けなかったのか描く必要がなかったのか、わからない... ...)
映画に挿入されているベル・アンド・セバスティアンの"There’s too much love"はとってもいい感じで最初に聴いた時にはいい意味での予感がした。
マルセロ・カメーロのデュエット曲"Janta"の優しい響もこの映画にぴったりでした。
これが当たり前の世界になればいいな!
いい青春を送っている若者たちに拍手したいおばあちゃん^^
予告編:
https://www.youtube.com/watch?v=6jfsVUGfn7o
"There’s too much love" Belle & Sebastian:
https://www.youtube.com/watch?v=Ur-ynrBt_Yg
"Janta" Marcelo Camelo:
https://www.youtube.com/watch?v=hzcXIe0Ih8E
原題:"hojo eu quero voltar sozinho" (「今日は ひとりで帰りたい」)
邦題:『彼の見つめる先に』
2014年製作 ブラジル映画
生まれながらの全盲のレオが、健常者と違うところは外見で相手が男性か女性かを区別できない点だ。
外見で惹かれたりそれを判断基準にすることはないことは確かだ (だから『人は見た目が9割』新潮新書は通用しないかも^^)
ストーリー:
恋する気持ちは、目に見えない 目の見えない少年レオは、ちょっと過保護な両親と、優しいおばあちゃん、いつもそばにいてくれる幼なじみのジョヴァンナに囲まれて、はじめてのキスと留学を夢見るごく普通の高校生。でも何にでも心配ばかりしてくる両親が最近ちょっと鬱陶しい。ある日、クラスに転校生のガブリエルがやってきた。レオとジョヴァンナは、目が見えないことをからかったりしない彼と自然に親しくなっていく。レオはガブリエルと一緒に過ごす時間の中で、映画館に行ったり自転車に乗ってみたり、今まで経験したことのない新しい世界を知っていくのだが、やがてレオとガブリエル、ジョヴァンナ、それぞれの気持ちに変化がやってきて…。
爽やかな青春映画を観た。
全盲、同性愛という差別に繋がる内容ながら、周りがフラットで自然な扱い方をしているのが意外だったけれど、考えてみれば
誰かを愛するという気持ちや行為は、たぶん「○○限定」なんてことはないのだからね。
たまに画面に現れるどこにでもいるクラスの意地悪な男子たちもこの映画ではむしろ可愛くてご愛嬌。最後には素直に認めてしまってるし^^
「僕が自転車に乗ることは、君が点字を覚えることとは違うんだよ」(こんな感じのセリフだったはず)と言っていたレオがガブリエルを後ろに乗せて疾走する最後の場面に彼らの歓び溢れていた。
その影にはジョバンナの苦悩と悲しみ、切なさが存在するのだけれど、
ジョバンナは頑張った!
(あとはあの少々過保護な母親の反応を見たかったけれど、そこを描けなかったのか描く必要がなかったのか、わからない... ...)
映画に挿入されているベル・アンド・セバスティアンの"There’s too much love"はとってもいい感じで最初に聴いた時にはいい意味での予感がした。
マルセロ・カメーロのデュエット曲"Janta"の優しい響もこの映画にぴったりでした。
これが当たり前の世界になればいいな!
いい青春を送っている若者たちに拍手したいおばあちゃん^^
予告編:
https://www.youtube.com/watch?v=6jfsVUGfn7o
"There’s too much love" Belle & Sebastian:
https://www.youtube.com/watch?v=Ur-ynrBt_Yg
"Janta" Marcelo Camelo:
https://www.youtube.com/watch?v=hzcXIe0Ih8E
読んでから観た『ミッドナイトスワン』
2021年9月7日 映画 コメント (2)
読んでから観ました。
昨年の秋の公開時は映画館に行くなんて考えもしなかった。
本屋で偶然この原作本を見つけて読んでDN にアップしたのはこの春だった。
映画はそのうちAmazonPrimeかNetflixなんかでその機会があるかも知れないと思っていたら、思わぬご厚意に巡り合い観ることができました。
映画は当然時間的な制約があるので、小説の中にある細かい事情にまで表現できない。
そういう意味で個人的にこの映画はやや雑な感じが否めなかった。
その映像では観客の思いはそこまで及ばないだろうという場面が多々あった。
えっ! どうして急にそんなことになるの?という場面があって、その点がとても残念だった。
読んだ時には現実的に思えたトランスジェンダー問題が映像(カメラワーク)が原因なのかどうか分からないけれど、ファンンタジー的に思えてしまった。
映画ではバレエの場面がとても良くて読むだけではあんな風に描けないと思う。
う〜ん... 、内田監督の一番伝えたかったモノが映像から読み取れるのか?
読み終えた本は親友にプレゼントしたので今は手元になくて確認はできないのだけれど、最後の場面は映画と小説では大きく違っていたはず。
この作品は
読むのと観るのでは印象/感想がかなり違うと思うけれど、どうだろう?
ま、映画が原作にきっちり即している必要もないし、そんな違いがあってもいいし、こうして比べることもできるし^^
それにしても、水川あさみの演技すごいな〜。
本を読んでなかったら、この人の演技何?どういう人格の役柄?
なんて思うかもww
Thanks!
* ららる〜♪ さまへ^^
予告編です。
https://www.youtube.com/watch?v=2O8-2DvOxiI
昨年の秋の公開時は映画館に行くなんて考えもしなかった。
本屋で偶然この原作本を見つけて読んでDN にアップしたのはこの春だった。
映画はそのうちAmazonPrimeかNetflixなんかでその機会があるかも知れないと思っていたら、思わぬご厚意に巡り合い観ることができました。
映画は当然時間的な制約があるので、小説の中にある細かい事情にまで表現できない。
そういう意味で個人的にこの映画はやや雑な感じが否めなかった。
その映像では観客の思いはそこまで及ばないだろうという場面が多々あった。
えっ! どうして急にそんなことになるの?という場面があって、その点がとても残念だった。
読んだ時には現実的に思えたトランスジェンダー問題が映像(カメラワーク)が原因なのかどうか分からないけれど、ファンンタジー的に思えてしまった。
映画ではバレエの場面がとても良くて読むだけではあんな風に描けないと思う。
う〜ん... 、内田監督の一番伝えたかったモノが映像から読み取れるのか?
読み終えた本は親友にプレゼントしたので今は手元になくて確認はできないのだけれど、最後の場面は映画と小説では大きく違っていたはず。
この作品は
読むのと観るのでは印象/感想がかなり違うと思うけれど、どうだろう?
ま、映画が原作にきっちり即している必要もないし、そんな違いがあってもいいし、こうして比べることもできるし^^
それにしても、水川あさみの演技すごいな〜。
本を読んでなかったら、この人の演技何?どういう人格の役柄?
なんて思うかもww
Thanks!
* ららる〜♪ さまへ^^
予告編です。
https://www.youtube.com/watch?v=2O8-2DvOxiI
『ディア・マイ・フレンズ』
2021年8月24日 映画 コメント (8)
シリアスな映画を観るには些かお疲れ気味の精神状態だったので、タイトルを見て何だか楽しそう!と思った。
韓国で放送されたテレビドラマです。
何年前の製作かは分からないけれど、全25話をあっと言う間に観終わりました。
十年ほど前に初めて行ったソウルで、そして大阪鶴橋にあるコリアンタウンに行って、そこで出会う韓国のおばさんに魅了され続けています。
そっけないのにすっごく親切、大好きなんです。
このドラマに出てくる女性たちは70歳を過ぎて尚、長年の友だちと繋がっている。
そしてこれまでの過去やこれからの人生に、それぞれの事情の中で思いを巡らせていてる。
家族にも打ち明けられないこともある。
我が子のことは知っているつもりだったけれど、そうじゃなかった。
夫が亡くなって寂しいと思う。
片や、長年暮らしてきた夫なんか大嫌いだ、棄て時だ、あとは自分の決心と実行のみだ。
時には絶望的になり死にたくなる。
昔の辛かった事を思い出して友だちを信じられなくなる。
年齢による病も当然ある。
息子夫婦は親想いだけれど、それだけに迷惑をかけたくない。
あ〜、年齢の近い私にはアルアル。
いつも思うけれど、国は違えど庶民の悩みはどこも似たり寄ったりで大差はないよね〜。
幾つ歳を重ねても逃れられないことだってある。
脚本が素晴らしくて会話での遣り取りに思わず笑ったり、しんみりしてしまったりした。
韓国のおばちゃん達、魅力的でなんと味わい深いことか!
女優さん達も自然体ですごいな〜。
韓国のおじさんは兎も角(笑)、若い男性はカッコ良過ぎて唖然。
私には清涼剤になりました〜、ということも付け加えておこうと思う(笑 これ結構重要^^)
顔もスタイルもそして声も(しつこい? 笑)
https://www.youtube.com/watch?v=IzB2v7epa6Y
韓国で放送されたテレビドラマです。
何年前の製作かは分からないけれど、全25話をあっと言う間に観終わりました。
十年ほど前に初めて行ったソウルで、そして大阪鶴橋にあるコリアンタウンに行って、そこで出会う韓国のおばさんに魅了され続けています。
そっけないのにすっごく親切、大好きなんです。
このドラマに出てくる女性たちは70歳を過ぎて尚、長年の友だちと繋がっている。
そしてこれまでの過去やこれからの人生に、それぞれの事情の中で思いを巡らせていてる。
家族にも打ち明けられないこともある。
我が子のことは知っているつもりだったけれど、そうじゃなかった。
夫が亡くなって寂しいと思う。
片や、長年暮らしてきた夫なんか大嫌いだ、棄て時だ、あとは自分の決心と実行のみだ。
時には絶望的になり死にたくなる。
昔の辛かった事を思い出して友だちを信じられなくなる。
年齢による病も当然ある。
息子夫婦は親想いだけれど、それだけに迷惑をかけたくない。
あ〜、年齢の近い私にはアルアル。
いつも思うけれど、国は違えど庶民の悩みはどこも似たり寄ったりで大差はないよね〜。
幾つ歳を重ねても逃れられないことだってある。
脚本が素晴らしくて会話での遣り取りに思わず笑ったり、しんみりしてしまったりした。
韓国のおばちゃん達、魅力的でなんと味わい深いことか!
女優さん達も自然体ですごいな〜。
韓国のおじさんは兎も角(笑)、若い男性はカッコ良過ぎて唖然。
私には清涼剤になりました〜、ということも付け加えておこうと思う(笑 これ結構重要^^)
顔もスタイルもそして声も(しつこい? 笑)
https://www.youtube.com/watch?v=IzB2v7epa6Y
『サイレント・フクシマ』
2021年8月6日 映画 コメント (4)オリンピック開会式の夜にスイス国営放送のテレビで放映されたドキュメンタリーです。
あなた方は2021年の夏、何をやっているのですか?
あなたにとって大切なものは何ですか?
他人事ですか?
と、静かに問いかけられて
私は恥ました。
エアコンのきいた部屋で
オリンピックに声援を送る人々を
何と表現すればいいのだろうか?
いつの間にか電力不足と言う言葉も聞こえなくなった。
我々は無意識のうちにリセットする技をつけてしまった?
多くの事を無かったことのようにする技。
興味のある方は、
少し長いのでお時間のある時にご覧になってみて下さい。
良い内容だと私は思います。
https://www.ayadomenig.ch/?fbclid=IwAR2WzGsNrSts0DmGpraqfrzFmQAXumJF3OJ10KBHw-f7fYHkvuD7BbXDLvE
あなた方は2021年の夏、何をやっているのですか?
あなたにとって大切なものは何ですか?
他人事ですか?
と、静かに問いかけられて
私は恥ました。
エアコンのきいた部屋で
オリンピックに声援を送る人々を
何と表現すればいいのだろうか?
いつの間にか電力不足と言う言葉も聞こえなくなった。
我々は無意識のうちにリセットする技をつけてしまった?
多くの事を無かったことのようにする技。
興味のある方は、
少し長いのでお時間のある時にご覧になってみて下さい。
良い内容だと私は思います。
https://www.ayadomenig.ch/?fbclid=IwAR2WzGsNrSts0DmGpraqfrzFmQAXumJF3OJ10KBHw-f7fYHkvuD7BbXDLvE
『17歳の瞳に映る世界』
2021年7月30日 映画 コメント (2)
原題『Never Rarely Sometimes Always』
をどういう感覚でもって『17歳の瞳に映る世界』という邦題出来たのかまったく意味不明。
すごく現実的で、まったく楽しいの「た」も感じることのない101分間だったけれど、望まぬ妊娠をしてしまったオータムがニューヨークの病院で受けるカウンセリングの場面では胸が詰まった。
あなたは本当に中絶を望むのか? Yes.
中絶することを自分で決めたか? Yes.
カウンセラーは彼女に対して中絶を否定することは一言も言わない。
中絶の是非もを説かない。
ただ、私たちはあなたをサポートするためにいるという姿勢が貫かれていて、手術費用はあるのか、保険に加入しているか(オータムは保険に加入しているけれど両親に知られたくないという事情を話すと、他の方法を考えてくれた)と現実を見据えて対処してくれる。
そして答えづらい質問には
「"Never Rarely Sometimes Always"一度もない/ 稀に / 時々/いつも」の4つの選択肢から答えてね、これはとても重要なことだから、と。
核心にせまる質問になるに従って、「一度もない」から「稀に」そして「時々」と言葉を詰まらせながら答えるオータムを見ると、どれほど辛い思いをしてきたの? だから母親にも言えなかったのか? ということの真相を我々は知る(想像する)ことになる。
最初は無表情で口数の少ないオータムの態度に共感しづらかったけれど、それが彼女の苦悩の結果でもあったことに気づいた。
それにしても、大都会のニューヨークは所持金も少なく救いを求めてやってきた二人の女子高校生にとって何と冷たい街なんだろう。
地下鉄の駅ではエスカレータがなく、階段では重いスーツケースを引きずらなければならい二人に見向きもしない人々。夜の車内での変質者。
輝き、エネルーギーを感じる街ニューヨークはそこにはない。
むしろ、中絶手術を行う病院のスタッフ達の姿勢に逆に温かさを見た気がした。
女性であれば一度は考えるべきことだと思った。
私たちの周りで日々起こっていることかもしれない。起こるべきではないけれど、実際に外に向かって声を上げられない暴力的な性犯罪。
オータムとスカイラーの二人は見る限り対照的なキャラクターで描かれいるけれど、二人とも女性として持っている生きづらさは同じだ。
『Never Rarely Sometimes Always』の選択肢が私たちにその現実を引き出してくれたのでした。
https://www.youtube.com/watch?v=2obMKUkzgDA
https://www.youtube.com/watch?v=w7h2U-OE1G8
最後に映画館に行ったのは、たぶん2019年の秋の終わり頃だったと思う。
去年も今年も観たい映画が山ほどあったけれど我慢。
昨日の98席のシアタールームのは私を含めて7人の観客でした。
また行く気満々(笑)
をどういう感覚でもって『17歳の瞳に映る世界』という邦題出来たのかまったく意味不明。
Story:
ペンシルベニア州に住むオータムは、愛想がなく、友達も少ない17歳の高校生。ある日、オータムは予期せず妊娠していたことを知る。ペンシルベニア州では未成年者は両親の同意がなければ中絶手術を受けることができない。同じスーパーでアルバイトをしている、いとこであり唯一の親友スカイラーは、オータムの異変に気づき、ふたりで事態を解決するため、ニューヨークへ向かう……。
すごく現実的で、まったく楽しいの「た」も感じることのない101分間だったけれど、望まぬ妊娠をしてしまったオータムがニューヨークの病院で受けるカウンセリングの場面では胸が詰まった。
あなたは本当に中絶を望むのか? Yes.
中絶することを自分で決めたか? Yes.
カウンセラーは彼女に対して中絶を否定することは一言も言わない。
中絶の是非もを説かない。
ただ、私たちはあなたをサポートするためにいるという姿勢が貫かれていて、手術費用はあるのか、保険に加入しているか(オータムは保険に加入しているけれど両親に知られたくないという事情を話すと、他の方法を考えてくれた)と現実を見据えて対処してくれる。
そして答えづらい質問には
「"Never Rarely Sometimes Always"一度もない/ 稀に / 時々/いつも」の4つの選択肢から答えてね、これはとても重要なことだから、と。
核心にせまる質問になるに従って、「一度もない」から「稀に」そして「時々」と言葉を詰まらせながら答えるオータムを見ると、どれほど辛い思いをしてきたの? だから母親にも言えなかったのか? ということの真相を我々は知る(想像する)ことになる。
最初は無表情で口数の少ないオータムの態度に共感しづらかったけれど、それが彼女の苦悩の結果でもあったことに気づいた。
それにしても、大都会のニューヨークは所持金も少なく救いを求めてやってきた二人の女子高校生にとって何と冷たい街なんだろう。
地下鉄の駅ではエスカレータがなく、階段では重いスーツケースを引きずらなければならい二人に見向きもしない人々。夜の車内での変質者。
輝き、エネルーギーを感じる街ニューヨークはそこにはない。
むしろ、中絶手術を行う病院のスタッフ達の姿勢に逆に温かさを見た気がした。
女性であれば一度は考えるべきことだと思った。
私たちの周りで日々起こっていることかもしれない。起こるべきではないけれど、実際に外に向かって声を上げられない暴力的な性犯罪。
オータムとスカイラーの二人は見る限り対照的なキャラクターで描かれいるけれど、二人とも女性として持っている生きづらさは同じだ。
『Never Rarely Sometimes Always』の選択肢が私たちにその現実を引き出してくれたのでした。
https://www.youtube.com/watch?v=2obMKUkzgDA
https://www.youtube.com/watch?v=w7h2U-OE1G8
最後に映画館に行ったのは、たぶん2019年の秋の終わり頃だったと思う。
去年も今年も観たい映画が山ほどあったけれど我慢。
昨日の98席のシアタールームのは私を含めて7人の観客でした。
また行く気満々(笑)
手書きの日記『すれ違いのダイアリーズ』
2021年7月10日 映画 コメント (4)
AmazonPrimeVideoで二度目の鑑賞。
原題 『คิดถึงวิทยา( Khid thueng withaya)』
2014年製作/タイ
意味は分からなくても聴いているだけで
ほっとする柔らかなイントネーションが
胸の奥まで届くよう。
素直な気持ちにさせてくれました。
タイ語の文字もいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=RCm9xByErZ8
原題 『คิดถึงวิทยา( Khid thueng withaya)』
2014年製作/タイ
ソーンはいい奴だけどかなり情けないお気楽男子。恋人に定職を持つように叱られて、仕方なく仕事探しを始めたものの、ようやく見つけた仕事は、電気なし・水道なし・携帯電話もつながらない僻地の水上学校の先生だった……。
赴任したものの、スポーツしか自信がないソーンは毎日失敗ばかり。ある日、前任の女性教師エーンの日記を見つける。そこには、自分と同じように僻地の学校で寂しさを感じ、子供達の教育や恋人との関係に悩む、エーンの正直な心の中が書かれていた。その悩みに共感したり、ある時は教え方を学んだりするうちに、ソーンは会ったこともない彼女に恋してしまう。はたして───。
意味は分からなくても聴いているだけで
ほっとする柔らかなイントネーションが
胸の奥まで届くよう。
素直な気持ちにさせてくれました。
タイ語の文字もいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=RCm9xByErZ8
AmazonPrimeVideoで鑑賞。
1962年12月25日製作/ アメリカ
50年前の作品です。
「アメリカの道徳の教科書」を読んでいるようだった。
アティカスはGood Daddyの見本のような人物だけれど、それも時代ならではだし、善と悪がとても顕著に表現されていたのも時代性ですね。
「差別は悪いこと」とは言わず、子どもには「決して暴力を使うな」と諭す。
しかし、現実はそうではないし、弁護士である彼自身が一番それをよくわかっているはず。矛盾を認めているはず。
作品の半ばでこんな場面がある。
彼の家の側に狂犬がやってきて暴れている。
もちろん子ども達と黒人のメイドは恐怖におののいていた。
そこに父親がやってきてその犬を銃で撃ち殺してしまうのだった。
えっ!!
そこで思い出されるのが「To kill a Mockingbird (ツグミを殺すこと)」
Mockingbirdは鳥のツグミのこと、この作品のその鳥は実際にはまねしツグミが正解で日本では見られないようです。
父親は娘に、その鳥のさえずりは楽しくて人間に害を与えない、だからその鳥に銃を向けて殺すことをしてはいけない、というような話をしていました。
しかし、彼自身、それも子ども達の目の前でその狂犬を銃で撃った。
これはどういうことなのか?
大いなる矛盾?
人間の矛盾、現実は綺麗事では済まないという事実を突きつけられます。
って言うか、狂犬に噛まれて狂犬病に罹ったりしたら元も子もないですものね。
害を及ぼすものはいいのです、かな?
でも、彼らの隣家に住むブーは害を及ぼしたわけでもないのに、
世間からは白い目で見られている。
(人種だけでなく) 差別はよくない、と言うのは難しくはない。
しかし、自分自身が差別をしていると認めてることは容易ではない。
なぜなら差別をしている意識に欠けるから。
本当のことを知らないから、自身で見たことないから他人の意見を信じたり、偏見を持つ。
私自身の胸に手を置けば分かる。
「差別反対!」、本当に軽々しく発する言葉じゃないですね。
ま、言葉はどんな場合にでもそうだけれど^^
1962年12月25日製作/ アメリカ
50年前の作品です。
あらすじ
1930年代、アラバマ州の架空の田舎町メイカムで暮らすフィンチ一家の兄妹ジーン・ルイーズ"スカウト"・フィンチ(メアリー・バダム)とジェム(フィリップ・アルフォード)の人生の転機となった3年間を綴っている。2人は一緒にゲームをしたり、近所に住むアーサー"ブー"・ラドリーの様子を探ったりしながら毎日元気に遊びまわっている無垢な子供である。ブー(ロバート・デュヴァル)は誰もその姿を見たことがないため様々な噂が飛び交っている。妻と死別した父親のアティカス(グレゴリー・ペック)は公平で穏やかで親身で、その知性と人柄で周囲から篤く信頼されている町の弁護士である。彼を子供達はファーストネームで呼んでいる。兄妹が見ているところで父が貧困のカニンガム(クラハン・デントン)から弁護費用の一部としてクルミを受け取る[3]。父の弁護士としての仕事を通し、人種差別、町にはびこる悪、貧困の悪化などを学び成長していく。
そんな或る日、アティカスに対して地元の判事が白人女性メイエラ・ユーエル(コリン・ウィルコックス)に対する婦女暴行事件で、黒人容疑者のトム・ロビンソン(ブロック・ピーターズ)の弁護の依頼をする。ジェムとスカウトは父が黒人の弁護を引き受けたことで学校で同級生とケンカをするようになる。人種差別の激しいアメリカ南部で黒人の弁護をするフィンチ一家は、周囲の心無い人々から中傷を受ける羽目になってしまう。人々はアティカスが弁護するロビンソンに暴行しようとするが、スカウト、ジェム、友人のディル(ジョン・メグナ)はこれを阻止する。スカウトはこの暴行の目的がわからなかったが、その中にいるカニンガムが以前クルミを持ってきた人物だと気付き、カニンガムの息子がスカウトの同級生だと語る。カニンガムは狼狽し、暴行する気が削がれる。そしてやってきた裁判の日。陪審員は全て白人という被告人にとっては絶望的な状況で、アティカスは滔々と弁護を開始する。トムがメイエラの家に行ったのは確かだが、彼女が力仕事を口実に呼び込んだのだった。またメイエラが殴られた跡があったのも事実であった。裁判でアティカスはトムの左腕が不自由なことを明かした上で、犯人は彼女に左腕を大いに使って暴力を奮ったはずだと語る。そしてメイエラの父ボブ・ユーエル(ジェームス・アンダーソン)に自分の名前を書かせたところ、左利きであることが露見し、トムではなく父親が娘を殴ったのではないかとほのめかす。また事件後彼女が病院に行っていないことも指摘する。アティカスは最後に全て白人男性の陪審員に向かい、先入観を持たず明白な証拠を以って審議してほしいと語る。被告人答弁でトムは彼女の身の上に同情したため彼女の手助けをしたと語り、メイエラ側の人種的偏見を持つ弁護士に嘲笑される。2時間経過後、陪審の合議が終了し、判事が評決を質す。陪審の代表が出す結論は、起訴通りの有罪である。アティカスはトムに妻への連絡を約束し、希望を失わないようにと伝える。大勢の黒人の傍聴人が、アティカスが法廷を出るのを起立して見送る。
アティカスが家に着くと、保安官代理がやってきてトムが護送中に逃走しようとしたため撃たれて亡くなったと伝え、撃たれる直前の彼の様子は異常だったと語る。その後、スカウトとジェムは夕方に学校で行なわれるハロウィン・パーティに出席する。スカウトはメイコム郡の名産品の1つであるハムの着ぐるみを着る。パーティの最中、スカウトは私服と靴をなくしてしまい、仕方なく靴を履かずにハムの着ぐるみのまま家に帰ろうとする。スカウトとジェムが森を通って帰る途中、後を追ってきた何者かに襲われる。ジェムは襲撃されて意識を失い、スカウトも襲われるが、襲撃者は後からやってきた何者かに阻まれる。スカウトは衣装の目出し部分から何者かがジェムを抱きかかえ家に連れて行くのを目撃し、急いで衣装を脱いで後を追う。家に着くと、ジェムが意識を失って横たわっていた。後にジェムは腕の骨折と診断される。テイト保安官がやってきて、襲撃してきたのはボブ・ユーエルであったと語る。
さらに保安官は、ユーエルは胸にナイフが刺さり亡くなった状態で発見されたと語る。スカウトはアーサー"ブー"・ラドリーが部屋の隅に立っているのに気付き、森の中でユーエルから自分を助けてくれたのは彼だと確信する。アティカスはジェムが自己防衛でユーエルを殺害したのではないかと推測する。しかしテイト保安官はブーが正当防衛でユーエルを殺害したと考え、ブーを英雄として人前にさらすことはそれこそが「罪」ではないかと語る。ブーを守るため、テイト保安官はユーエルが自分で転んでナイフが刺さったのだと片付ける。スカウトは以前、父親から教えられた「ものまね鳥を殺すこと」(原題の『To Kill a Mockingbird』に通じる)が罪だというのと同じだと語る。スカウトはブーの立場になって物事を考えてみた。アティカスはジェムが目を覚ますまで一晩中そばにいた。
wikipediaより
「アメリカの道徳の教科書」を読んでいるようだった。
アティカスはGood Daddyの見本のような人物だけれど、それも時代ならではだし、善と悪がとても顕著に表現されていたのも時代性ですね。
「差別は悪いこと」とは言わず、子どもには「決して暴力を使うな」と諭す。
しかし、現実はそうではないし、弁護士である彼自身が一番それをよくわかっているはず。矛盾を認めているはず。
作品の半ばでこんな場面がある。
彼の家の側に狂犬がやってきて暴れている。
もちろん子ども達と黒人のメイドは恐怖におののいていた。
そこに父親がやってきてその犬を銃で撃ち殺してしまうのだった。
えっ!!
そこで思い出されるのが「To kill a Mockingbird (ツグミを殺すこと)」
Mockingbirdは鳥のツグミのこと、この作品のその鳥は実際にはまねしツグミが正解で日本では見られないようです。
父親は娘に、その鳥のさえずりは楽しくて人間に害を与えない、だからその鳥に銃を向けて殺すことをしてはいけない、というような話をしていました。
しかし、彼自身、それも子ども達の目の前でその狂犬を銃で撃った。
これはどういうことなのか?
大いなる矛盾?
人間の矛盾、現実は綺麗事では済まないという事実を突きつけられます。
って言うか、狂犬に噛まれて狂犬病に罹ったりしたら元も子もないですものね。
害を及ぼすものはいいのです、かな?
でも、彼らの隣家に住むブーは害を及ぼしたわけでもないのに、
世間からは白い目で見られている。
(人種だけでなく) 差別はよくない、と言うのは難しくはない。
しかし、自分自身が差別をしていると認めてることは容易ではない。
なぜなら差別をしている意識に欠けるから。
本当のことを知らないから、自身で見たことないから他人の意見を信じたり、偏見を持つ。
私自身の胸に手を置けば分かる。
「差別反対!」、本当に軽々しく発する言葉じゃないですね。
ま、言葉はどんな場合にでもそうだけれど^^
『ママは日本に嫁に行っちゃダメと言うけれど』
2021年7月2日 映画 コメント (4)
AmazonPrimeVideoで鑑賞。
2016年 台湾/日本合作
中国語タイトル『雖然媽媽說我不可以嫁去日本」
アジア映画だから?
実話だから?(原作者が本人ご夫妻です)
理由はわからないけれど中学生並みの恋愛レベルの描き方でした。
キスもない、何にもない(笑)今時お珍しいラブコメですが、
リンちゃん可愛い〜!だけの気持ちで最後まで観ました。
ただ、純愛! と言うのもなんだかな... ... (笑)
バックに流れる曲・歌も作品にマッチしていて嫌いじゃないです♪
リンちゃんは贈り物の意味をとても気にする。
リンちゃんはモギさんに「このプレゼントの意味は何?」と尋ねる場面が何度かありました。
ある時、リンちゃんはステンレスの水筒(サーモスボトルは商品名?)をプレゼントされて夢心地の場面があります。
その時、もう20年くらい前に台湾の人から教えてもらった言葉を思い出した。
台湾では水筒のことを、どう発音するのか私にはわかりませんが、
「一杯子」と書きます。
「一杯子」と同じ発音で「一輩子」という言葉もある。
「一輩子」には一生という意味があるので、その意味にかけて「一杯子」を恋人にプレゼントすることがあるそうです。
台湾ではプレゼントに必ず意味を持たせると言ってました。
上映時間も90分余り、テレビの2時間ドラマ枠ほどの長さなのでブレイクタイムなしで最後まで。
https://www.youtube.com/watch?v=yPNKCDD0M7A
http://mama-dame.com
2016年 台湾/日本合作
中国語タイトル『雖然媽媽說我不可以嫁去日本」
Facebookでの出会いを通じて国際結婚した日本人男性と台湾人女性の実話を、俳優の中野裕太と台湾の女優ジエン・マンシューの主演で映画化。原作は、2人の遠距離恋愛や結婚生活をつづり、32万人以上のファンを持つFacebookページ「雖然媽媽説我不可以嫁去日本。」をブログにまとめ、後に書籍化した「ママは日本へ嫁に言っちゃダメと言うけれど。」(新潮社刊)。テレビドラマ「拝啓、民泊様」を手がけた谷内田彰久監督がメガホンをとった。日本のドラマやアニメが大好きで、大学では日本語を専攻している台湾の女性リン。ある日、彼女のFacebookに、モギという名の日本人青年からメッセージが届く。モギは、震災の復興支援で日本に友好的な台湾に興味を抱き、まだ見ぬリンにメッセージを送っていた。これをきっかけにFacebook上で交流を始めた2人の仲は、急速に縮まっていく
アジア映画だから?
実話だから?(原作者が本人ご夫妻です)
理由はわからないけれど中学生並みの恋愛レベルの描き方でした。
キスもない、何にもない(笑)今時お珍しいラブコメですが、
リンちゃん可愛い〜!だけの気持ちで最後まで観ました。
ただ、純愛! と言うのもなんだかな... ... (笑)
バックに流れる曲・歌も作品にマッチしていて嫌いじゃないです♪
リンちゃんは贈り物の意味をとても気にする。
リンちゃんはモギさんに「このプレゼントの意味は何?」と尋ねる場面が何度かありました。
ある時、リンちゃんはステンレスの水筒(サーモスボトルは商品名?)をプレゼントされて夢心地の場面があります。
その時、もう20年くらい前に台湾の人から教えてもらった言葉を思い出した。
台湾では水筒のことを、どう発音するのか私にはわかりませんが、
「一杯子」と書きます。
「一杯子」と同じ発音で「一輩子」という言葉もある。
「一輩子」には一生という意味があるので、その意味にかけて「一杯子」を恋人にプレゼントすることがあるそうです。
台湾ではプレゼントに必ず意味を持たせると言ってました。
上映時間も90分余り、テレビの2時間ドラマ枠ほどの長さなのでブレイクタイムなしで最後まで。
https://www.youtube.com/watch?v=yPNKCDD0M7A
http://mama-dame.com
『セント・オブ・ウーマン/ 夢の香り』
2021年7月1日 映画
原題:『Scent of Woman』
1992年製作/ アメリカ
観始めはフランク(アルパチーノ)のセリフがどうも大仰に感じて、耳心地(聴き心地) は良くなかった。
特に彼が口癖のように発する「フーアー (Woo-ah ?)」が気になって仕方なかった。
正しい意味はわからないけど、同じように叫んでいた芸人さんいましたよね?(笑)
若い真面目な青年チャーリーに投げかけるフランクの毒舌にも私のようなおばあちゃんはふふふっ^^だけど、それも結構煩い。
タイトルは「女性の香り」、なのでフランクは女性の香りに敏感です。
初対面の女性が使っている香水や石鹸の銘柄をぴったり当てて
「これでいつでもあなたがわかります(だったかな?…探せますだったかも?)」
なんて言いますが、私ならこんな事言われたら「あなたストーカー?」って言うかも(誰もこんなおばあちゃんには言わないけどね 笑)
映画では「女性にモテる方法」をチャーリーに伝授する場面が所々で出てくるので、多分その一つですね。
でも、この映画のメインストリームは女性の香りじゃない、と私は思う。
物語は想像以上でも以下でもなかったけれど、盲人役のアルパチーノの演技は素晴らしい!
彼のあの「目」の動きはとても研究されたものだと思うし、大げさになりますがそれを見るだけでもこの映画の価値ありかと。
そして、ほんの数分の場面ですが、「Por una cabeza」の演奏に合わせて踊るタンゴ。
女性の背中に回したフランクの「手」に感動してしまいました。
すっごく紳士的で。
(しょっちゅう女性の体のことを宣っている男性という背景があるので余計にね^^)
私も何年ぶりかでタンゴに目覚めて最近ヘビーローテション♪
思い出しましたが、随分前にDNにアルゼンチンタンゴについて書いたよな記憶があります。
元々は今のような男女が体をぴったりくっつけて踊るのではなかった、という歴史もあって、それがとても興味深かったです。
https://www.youtube.com/watch?v=F2zTd_YwTvo
1992年製作/ アメリカ
人生に悲観し、ふて腐れた孤独な盲目の退役軍人が、自身もトラブルを抱え人生の選択に迫られている心優しい青年との数日間の交流を通じて、自分の人生を見つめ直し、新たな希望を見出すまでを描いたヒューマンドラマ。
アル・パチーノのまったく瞳を動かさない壮絶な演技と、タンゴ・プロジェクトによる「ポル・ウナ・カベサ」をバックにした、ガブリエル・アンウォーとのタンゴ・ダンスシーンが印象的。 のちにアカデミー主演男優賞を受賞することになるフィリップ・シーモア・ホフマンが、主人公と別の道を選択する級友を演じている。
本作はイタリアの作家ジョヴァンニ・アルピーノの小説 Il buio e il miele (『闇と蜂蜜』)を元にボー・ゴールドマンが自身の経験を加味して脚色した。同原作の映画化としては1974年のイタリア映画『女の香り』がある。イタリア版では、ヴィットリオ・ガスマンが退役軍人の役を演じており、1974年度のカンヌ映画祭男優賞を受賞している。
ストーリー:
アメリカのボストンにある全寮制名門高校に奨学金で入学した苦学生チャーリーは、裕福な家庭の子息ばかりの級友たちとの齟齬を感じつつも無難に学校生活を過ごしていた。感謝祭の週末、クリスマスに故郷オレゴンへ帰るための旅費を稼ぐためチャーリーはアルバイトに出ることになっていた。そのアルバイトとは姪一家の休暇旅行への同伴を拒否する盲目の退役軍人フランク・スレード中佐の世話をすること。とてつもなく気難しく、周囲の誰をも拒絶し、離れで一人生活する毒舌家でエキセントリックなフランクにチャーリーは困惑するが、報酬の割の良さと中佐の姪カレンの熱心な懇願もあり、引き受けることにする。
感謝祭の前日、チャーリーは同級生のハヴァマイヤーたちによる校長の愛車ジャガー・XJSに対するイタズラの準備に遭遇。生徒たちのイタズラに激怒した校長から犯人たちの名前を明かすなら超一流大学(ハーバード)への推薦、断れば退学の二者択一を迫られ、感謝祭休暇後の回答を要求される。チャーリーは同級生を売りハーバードへ進学するか、黙秘して退学するかで苦悩しながら休暇に入ることになった。
中佐はそんなチャーリーをニューヨークに強引に連れ出し、ウォルドルフ・アストリアホテルに泊まり、“計画”の手助けをしろ、という。チャーリーはニューヨークで、中佐の突拍子もない豪遊に付き合わされるはめになる。高級レストランで食事をし、スーツも新調し、美しい女性とティーラウンジで見事にタンゴのステップを披露したかと思うと、夜は高級娼婦を抱く―。だがチャーリーは、共に過ごすうちに中佐の人間的な魅力とその裏にある孤独を知り、徐々に信頼と友情を育んでいく。
旅行の終りが迫ったころ、中佐は絶望に突き動かされて、“計画”―拳銃での自殺を実行しようとするが、チャーリーは必死に中佐を引き止め、思いとどまらせる。ふたりは心通わせた実感を胸に帰途につくことができた。
しかし、休暇開けのチャーリーには、校長の諮問による公開懲戒委員会の試練が待っていた。チャーリーは、全校生徒の前で校長の追及によって窮地に立たされるが、そこに中佐が現れ、チャーリーの「保護者」として彼の高潔さを主張する大演説を打ち、見事にチャーリーを救うのだった。満場の拍手の中、中佐はチャーリーを引き連れ会場を後にする。
再び人生に希望を見いだした中佐と、これから人生に踏み出すチャーリーのふたりは、また新しい日常を歩み始めるのだった。
Wikipediaより
観始めはフランク(アルパチーノ)のセリフがどうも大仰に感じて、耳心地(聴き心地) は良くなかった。
特に彼が口癖のように発する「フーアー (Woo-ah ?)」が気になって仕方なかった。
正しい意味はわからないけど、同じように叫んでいた芸人さんいましたよね?(笑)
若い真面目な青年チャーリーに投げかけるフランクの毒舌にも私のようなおばあちゃんはふふふっ^^だけど、それも結構煩い。
タイトルは「女性の香り」、なのでフランクは女性の香りに敏感です。
初対面の女性が使っている香水や石鹸の銘柄をぴったり当てて
「これでいつでもあなたがわかります(だったかな?…探せますだったかも?)」
なんて言いますが、私ならこんな事言われたら「あなたストーカー?」って言うかも(誰もこんなおばあちゃんには言わないけどね 笑)
映画では「女性にモテる方法」をチャーリーに伝授する場面が所々で出てくるので、多分その一つですね。
でも、この映画のメインストリームは女性の香りじゃない、と私は思う。
物語は想像以上でも以下でもなかったけれど、盲人役のアルパチーノの演技は素晴らしい!
彼のあの「目」の動きはとても研究されたものだと思うし、大げさになりますがそれを見るだけでもこの映画の価値ありかと。
そして、ほんの数分の場面ですが、「Por una cabeza」の演奏に合わせて踊るタンゴ。
女性の背中に回したフランクの「手」に感動してしまいました。
すっごく紳士的で。
(しょっちゅう女性の体のことを宣っている男性という背景があるので余計にね^^)
私も何年ぶりかでタンゴに目覚めて最近ヘビーローテション♪
思い出しましたが、随分前にDNにアルゼンチンタンゴについて書いたよな記憶があります。
元々は今のような男女が体をぴったりくっつけて踊るのではなかった、という歴史もあって、それがとても興味深かったです。
https://www.youtube.com/watch?v=F2zTd_YwTvo
ハグでプッツン 『オー・ルーシー!』
2021年6月2日 映画 コメント (2)
AmazonPrimeVideoで笑える作品を、と邦画コメディでさがしてみた。
コメディと言えるかは疑問だけれど、確かに前半の英会話教室での斬新な教え方は笑えたし、こういうやり方もあり!と思った。
しかし、ストーリー後半はもはやついて行けないままで何とか最後まで耐えました(笑)
極端な行動は現実とかけ離れ過ぎているし、観ていても面白くもなく強いて言えば「痛い」という言葉で表現すればいいのかな?
*「痛い」の使い方がイマイチ正確に分かってはいないおばあさん(=私 笑)
哀しいでも辛いでもないので使ってみました^^
寺島しのぶ演じる節子(英会話教室ではルーシー)の会社での鬱憤はよく分かるし、姉との関係がこうなったのにもワケがあるけれど「おいおい、もうそれくらいでやめなさいよ!」と声をかけたくなるくらいの壊れっぷり。
あのハグが彼女をこうまで変えてしまったのだ。
姉役/母親役の南果歩のセリフは聞いているのが嫌になるほどの自己主張しまくり。
娘役の忽那汐里も、おやまぁ!と思ってしまうし、
ジョシュ・ハートネットのいい加減なアメリカ男っぷりにも呆れるし。
どいつもこいつも! なんだけれど、
どいつもこいつもこの配役以外には考えられない名演技でした^^
出番は少なかったけれど、唯一の役所広司がいたからオチがついたみたいな^^
予告編
https://www.youtube.com/watch?v=hHuSL37ILIw
『オー・ルーシー!』(OH LUCY!)は、2017年製作で、日本では2018年4月28日に公開された日米合作映画。英会話教室の米国人講師に恋をした43歳のOLが彼を追って訪れたアメリカで巻き起こす騒動を、ユーモアとペーソスを交えつつ描く。
平栁敦子監督が2014年に桃井かおり主演で製作した同名短編映画をもとに新たな物語を書き加えて長編化した脚本が2016年のサンダンス・NHK国際映像作家賞でNHK賞を受賞して製作された。
2017年9月16日にNHK総合にてテレビ放送用に73分に再編集されたドラマ版が劇場公開に先立って放送された。
物語
中年OLの節子は面倒なことを嫌い、一切変化のない生活を送っていたが、ある日、姪の美花が授業料を払ったが行けなくなった英会話教室に、代わりに通ってほしいと頼み込まれる。節子が雑居ビルにあったその教室を訪ねると、そこに待っていた米国人教師ジョンは彼女を熱いハグで迎える。金髪のカツラと「ルーシー」の呼び名を与えられた節子は、すっかりジョンの虜となってしまい、前払いで授業料を払って英会話教室に通う事になる。
しかし、節子はジョンの突然の帰国を知ることになる。節子が落胆している中、美花とジョンがキスをしてタクシーに乗る場面を目撃し、美花がジョンとアメリカで暮らすために美花から授業料を騙し取られたことが判明する。同じく「トム」の名をもらった級友の小森とともに途方に暮れる彼女は、苛立つ気持ちのまま会社の送別会で退職する同僚に暴言を浴びせる。すっかり居場所のなくなった彼女は、美花から届いたポストカードに住所が書かれていたことで、有休暇を利用してアメリカに渡りジョンを追うことを決意した。だが、その旅に無理やり美花の母であり節子の姉の綾子が同行を申し出る。
ロサンゼルスのジョンの家を訪ねると、美花は彼と別れてすでに不在状態だった。彼女を失って困窮するジョンだったが、お構いなしに節子はハグを求め唇を重ねる。サンディエゴに娘がいると知った綾子はふたりを焚きつけて追跡に出るが、我関せずとばかりに節子はジョンと抱き合うのだった。ほどなくサンディエゴで3人に合流した美花は、もとより冒険とは無縁なはずの節子がジョンと同衾したことを知り、掴みかかろうとして崖から落下する。命は助かったものの、綾子はあまりのことに節子と絶縁し、姪の事故など知らぬ存ぜぬで体を求めてくる節子に呆れ果てたジョンは彼女のもとを去った。
傷心の節子は日本に帰国したが、仕事に行くと異動を通告される。節子は会社を辞めて帰宅後に睡眠薬をあおったが、小森が節子の家を訪ねてきたことで一命を取り止めた。
Wikipediaより
コメディと言えるかは疑問だけれど、確かに前半の英会話教室での斬新な教え方は笑えたし、こういうやり方もあり!と思った。
しかし、ストーリー後半はもはやついて行けないままで何とか最後まで耐えました(笑)
極端な行動は現実とかけ離れ過ぎているし、観ていても面白くもなく強いて言えば「痛い」という言葉で表現すればいいのかな?
*「痛い」の使い方がイマイチ正確に分かってはいないおばあさん(=私 笑)
哀しいでも辛いでもないので使ってみました^^
寺島しのぶ演じる節子(英会話教室ではルーシー)の会社での鬱憤はよく分かるし、姉との関係がこうなったのにもワケがあるけれど「おいおい、もうそれくらいでやめなさいよ!」と声をかけたくなるくらいの壊れっぷり。
あのハグが彼女をこうまで変えてしまったのだ。
姉役/母親役の南果歩のセリフは聞いているのが嫌になるほどの自己主張しまくり。
娘役の忽那汐里も、おやまぁ!と思ってしまうし、
ジョシュ・ハートネットのいい加減なアメリカ男っぷりにも呆れるし。
どいつもこいつも! なんだけれど、
どいつもこいつもこの配役以外には考えられない名演技でした^^
出番は少なかったけれど、唯一の役所広司がいたからオチがついたみたいな^^
予告編
https://www.youtube.com/watch?v=hHuSL37ILIw
生と死『グラン・トリノ』
2021年5月25日 映画 コメント (2)やはりAmazonPrimeVideoで鑑賞。
クリント・イーストウッド出演の映画のタイトルは幾つか知ってはいる。
『荒野の用心棒』とか『ダーティハリー』とかね。
でも、観たのは『パーフェクト・ワールド』(これすっごくいい映画です!)くらいで、関心もなかった俳優さん。
『グラン。トリノ』もタイトルは知っていたし、いいよ!と薦められたことも何度か。でも、何故か今まで食指が動かずでした。
そして、今回はまさにその食指(人差し指)でポチッとし(笑) 鑑賞にこぎつけた次第^^
あらすじ
フォードの自動車組立工を50年勤めあげたポーランド系米国人コワルスキーは、妻を亡くし(妻を思い出して「俺は嫌われ者だが、女房は世界で最高だった」という)、愛車グラン・トリノを誇りに、日本車が台頭して住民も今や東洋人の町となったデトロイトで隠居暮らしを続けていた。頑固さゆえに息子たちにも嫌われ、限られた友人と悪態をつき合う日々であり、亡き妻の頼った神父をも近づけようとしない。常に国旗を掲げた自宅のポーチでビールを缶のまま飲んで、飲み終えると片手で握り潰す。コワルスキーを意固地にしたのは朝鮮戦争での己の罪の記憶であった。
彼の家に、ギャングにそそのかされた隣家のモン族[4]の少年タオが愛車を狙って忍び込むが、コワルスキーの構えた銃の前に逃げ去る。なりゆきで、タオや姉スーをギャング達から救い、スーにホームパーティーに招かれ、歓待してくれた彼ら家族の温かさに感じる。その後、タオに仕事を世話して一人前の男にさせることを頼まれる。仕事によって成長していくタオの姿を見て考え方が変わっていくコワルスキー。乗り気ではなかったが体調が良くなく病院に行き病が体を蝕んでいることを知る。一方、モン族のギャングが、タオにさらなる嫌がらせを加えた。顛末を聞いて激昂したコワルスキーはギャングに報復するが、その報復としてギャングはタオの家に銃弾を乱射し、スーを陵辱する。
復讐の念に燃えるタオを家に閉じ込め、この状況に決着をつけるべくコワルスキーはある作戦を胸に、ひとりでギャング達の住みかに向かう。コワルスキーはタバコをくわえて、銃を取り出すかのように上着のポケットに手を入れる。現場の警官に聞くとコワルスキーは武器は何も持たずに、一人、ギャングの家に向かっていったこと、そして、目撃証言がある事と、コワルスキーが丸腰だったことから、ギャング達には長期刑が見込まれることが分かる。
タオの未来の為に、手紙には、愛車グラン・トリノをタオに譲る、と記されていた。
コワルスキーの思い出と共に、海岸線を走り去るタオ。彼の心には友人コワルスキーが住み続ける…。
Wikipediaより
イーストウッド演じるコワルスキーと濃く関わったモン族の姉スーと弟タオ、そして牧師。
この若い三人が変わっていく様に目が話せない。
個人的には特に牧師の変容ぶりは感動ものだった。
豊かなアメリカは見えないし、生粋のアメリカ人役も出てこない。
ポーランド系のコワルスキー、理髪店主はイタリア系、工事現場の監督はアイルランド系、そし隣家に住むのは黄色いアジア人、もちろん黒人も出てくる。
偏見に満ちた言葉も出てくる。
もちろん個人的な感想だけれど、
この作品の中に見えるのは「生と死」。
そして、月並みだけれど「出会いと別れ」。
「おまえは自慢のできるともだちだ。
おまえの人生は今から。
俺は関わったことに決着をつける」
一番変化したのはコワルスキーですね。
とにかく年老いたイーストウッドがカッコいい!