メルカリじゃなくて『はなのすきなうし』岩波書店
メルカリじゃなくて『はなのすきなうし』岩波書店
数週間前にメルカリ始めました。
と言っても、まだ売るのは未経験で買うばかり。

本を数冊買いました。
中には2022年1月15日第5刷発行というのもあって、
えっ!まだ一ヶ月も経ってないのに手放すの?
それも定価920円(税込1,012円)のを送料込みで700円って。
ま、他人事だけれど(笑)

帯付きて新品そのもの。まだ印刷の匂いがするくらいにほやほや。
ページをめくっていたらレシートが挟まっていて
購入場所も日時もわかっちゃった(笑)
日付は2022年2月17日になっているので3日ほどでメルカリへ??!!
ご事情はあれど個人的には些か本に対して失礼じゃない?と思うわけで。

メルカリから毎日のように「売りませんか」のメールが入っている。
曰く「手続きを教えます。簡単です」なので
やってみたいけれど。
これって手数料どれくらいなのかなぁ?


時間のある時に本を自己査定(笑)してみるのだけれど
なかなか踏ん切りがつかない。
持っていても死ぬまで読むかどうかわからないのもあるのに^^


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「はなのすきなうし」という
1954年に岩波書店が発行した絵本が出てきました。

うちの子どもに買ったもので絵本と言っても絵は白黒でカタカナが使われてなくてひらがなのみ。

作者はアメリカ人だけれどお話はスペインの牧場で飼われている牛の話。
主役の牛の名前は「ふぇるじなんど」フェナンドじゃなくて?とちょっと違和感^^
スペインと言えば?(いえ、メキシコやフランスでも行われてたし) 闘牛(今はもうこんな事しはませんけど)なのでふぇるじなんども他の子牛たちと同じようにいつかは闘牛となる運命。

ストーリーは:


内容紹介(あらすじ)
昔、スペインにフェルジナンドという可愛い仔牛がいました。他の仔牛達は、跳ねたり、駆け回ったり、頭を突き合って暮らしていましたが、フェルジナンドだけは違います。ポツンとひとり、草の上に座って、静かに花の匂いを嗅いでいるのが好きでした。
牧場の端っこのコルクの木の下がフェルジナンドのお気に入りの場所。フェルジナンドはこの木の下で、一日中、花の匂いを嗅いでいました。
フェルジナンドのお母さんは、そんな息子のことが心配でした。独りぼっちで寂しくないのか気掛かりだったのです。ある日、フェルジナンドのお母さんは、他の仔牛達と遊ばないのか尋ねました。すると、それよりも花の匂いを嗅いでいるほうが好きなのだとフェルジナンドは答えました。
フェルジナンドが寂しがっていないのを知ると、お母さんはそれで一安心。フェルジナンドの好きなようにさせてやることにしたのです。

そうして年が経つにつれ、フェルジナンドはどんどん大きくなり、しまいには大きくて強い牛になりました。もう仔牛ではありません。
他の仔牛達もすっかり大きくなって、角で突き合ったり、頭をぶつけ合ったりしながら暮らしていました。マドリードの闘牛で、華々しく闘ってみたいと願っていたからです。
フェルジナンドは他の牛達と違って、相変わらずコルクの木の下に座って、静かに花の匂いを嗅いでいました。

そんなある日、変な帽子を被った五人の男が牧場に来ました。五人の男が探しているのは、一番大きくて、一番足が速くて、一番乱暴な牛。闘牛に出すための牛を探しに来たのです。
牧場の牛達は、勇ましく唸ったり、角で突き合ったり、猛烈に暴れまわったり、闘牛に参加するため、一生懸命に自分達を売り込みます。

一方、フェルジナンドは、いつものようにコルクの木の下に座りに行きました。誰もが憧れるはずの闘牛に、一切興味がなかったのです。
ところが、フェルジナンドがコルクの木の下に座り込もうとしたまさにその時、猛烈な痛みに襲われます。なんと、クマバチの上に座り込んでしまい、針で刺されてしまったのです。
あまりの痛さに、フェルジナンドは唸り声を上げて飛び上がると、頭を振って地面を蹴散らしながら暴れてしまいます。それを見て喜んだのが五人の男。フェルジナンドはマドリードの大闘牛に連れて行かれることになってしまいました。

そして、大闘牛の日になるとマドリードは大騒ぎ。フェルジナンドの凶暴な姿を楽しみにしているのです。
本当は、とても優しくて穏やかなフェルジナンド。大闘牛は一体どうなってしまうのでしょうか。

https://pictbook.info/ehon-list/isbn-9784001151114/ より



パソドブレが流れて闘牛士の登場。馬の上から槍で牛をついて興奮させ弱らせる役目を担うピカドールも控えています。ついに闘牛の登場、この時まで禁欲状態にされ興奮最高潮でとび出してくるはずなのですが、ふぇるじなんどは座り込んでしまいました。

とても優しくてそれでいて自分は自分でいいんだよという勇気がもらえて、親は子どもが寂しかっていないことが分かれば黙って見守る、という大切なことを教えてくれます。

この本の原題は『The story of FERDINAND(ふぇるじなんどのおはなし)』
なんですが日本語ではそれを『はなのすきなうし』としてあるのがいいな、素敵なセンスだとつくづく思いました。
翻訳者の光吉夏弥氏がつけられたのでしょう。


あの『星の王子さま』も原題はフランス語で:Le Petit Prince(小さな王子さま)
、英語:でも『The Little Prince』スペイン語では『El principito(小ちゃな王子さま)』なのでどこにも「星」という語は出てきません。
これも、内藤濯氏が岩波書店から翻訳を出した時に物語の内容を加味して『星の王子さま』という夢のあるタイトルにしたと言われています。

秀逸ですよね。


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北京の冬季オリンピックは全く観てないのですがニュースで流れてくる内容を知って、スポーツマンシップやら、スポーツの本来の意味、そしてなにより平和を掲げるオリンピックの意義について考えさせられました。

確かにスピードや技術はびっくりするほど、もう人間業を超えているほど登り詰めてしまった感があるけれど、この世界で傷つく若者の姿を見るにつけ
人間は本当に大切なものをどこかに置いてしまってきたように感じているのは私だけではないと思います。

自分のことを愛する方法を教えることはとても難しい。
でも、自分を愛せなくてどのように他の人を愛することができるのできるのだろう?
そして、もっと根本の「愛する」とはどういうことなのだろうか?と自問しています。


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で、メルカリ売買の話は何処へ?ww

数日前に孫たちに送る箱の中にこの本を入れました。
メルカリどころか(笑)









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