優しくてあたたかな風『彼の見つめる先に』
AmazonPrimeVideoで鑑賞。

原題:"hojo eu quero voltar sozinho" (「今日は ひとりで帰りたい」)
邦題:『彼の見つめる先に』
2014年製作 ブラジル映画


生まれながらの全盲のレオが、健常者と違うところは外見で相手が男性か女性かを区別できない点だ。
外見で惹かれたりそれを判断基準にすることはないことは確かだ (だから『人は見た目が9割』新潮新書は通用しないかも^^)


ストーリー:
恋する気持ちは、目に見えない 目の見えない少年レオは、ちょっと過保護な両親と、優しいおばあちゃん、いつもそばにいてくれる幼なじみのジョヴァンナに囲まれて、はじめてのキスと留学を夢見るごく普通の高校生。でも何にでも心配ばかりしてくる両親が最近ちょっと鬱陶しい。ある日、クラスに転校生のガブリエルがやってきた。レオとジョヴァンナは、目が見えないことをからかったりしない彼と自然に親しくなっていく。レオはガブリエルと一緒に過ごす時間の中で、映画館に行ったり自転車に乗ってみたり、今まで経験したことのない新しい世界を知っていくのだが、やがてレオとガブリエル、ジョヴァンナ、それぞれの気持ちに変化がやってきて…。​



​爽やかな青春映画を観た。

全盲、同性愛という差別に繋がる内容ながら、周りがフラットで自然な扱い方をしているのが意外だったけれど、考えてみれば
誰かを愛するという気持ちや行為は、たぶん「○○限定」なんてことはないのだからね。
たまに画面に現れるどこにでもいるクラスの意地悪な男子たちもこの映画ではむしろ可愛くてご愛嬌。最後には素直に認めてしまってるし^^


「僕が自転車に乗ることは、君が点字を覚えることとは違うんだよ」(こんな感じのセリフだったはず)と言っていたレオがガブリエルを後ろに乗せて疾走する最後の場面に彼らの歓び溢れていた。

その影にはジョバンナの苦悩と悲しみ、切なさが存在するのだけれど、
ジョバンナは頑張った!

(あとはあの少々過保護な母親の反応を見たかったけれど、そこを描けなかったのか描く必要がなかったのか、わからない... ...)


映画に挿入されているベル・アンド・セバスティアンの"There’s too much love"はとってもいい感じで最初に聴いた時にはいい意味での予感がした。

マルセロ・カメーロのデュエット曲"Janta"の優しい響もこの映画にぴったりでした。

これが当たり前の世界になればいいな!
いい青春を送っている若者たちに拍手したいおばあちゃん^^




予告編:
https://www.youtube.com/watch?v=6jfsVUGfn7o


"There’s too much love" Belle & Sebastian:
https://www.youtube.com/watch?v=Ur-ynrBt_Yg


"Janta" Marcelo Camelo:
https://www.youtube.com/watch?v=hzcXIe0Ih8E




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