『30年後の同窓会 LAST FLAG FLYING』

『30年後の同窓会』をAmazonPrimeVideoで観た。

2017年制作。
監督リチャード・リンクレイター、
小説『Last Flag Flying』を原作としている。
出演者はどの顔も見たことあるけどどんな作品に出ていたのかは不明。

2003年12月、ラリー・シェパード（ドク）は旧知のサル・ニーロンが経営するバーを訪れる。ドク(元海軍衛生兵)とサル(元海兵隊員)はベトナム戦争に従軍したときに知り合っていた。2人はもう一人の旧友、今は牧師として暮らすリチャード・ミューラー(元海兵隊員)の家を訪ねることになる。ディナーの席で、ドクは妻と一人息子を亡くしたことを明かす。ドクがサルとミューラーに会いたがったのは、イラクで戦死した海兵隊員の息子ラリー・ジュニアの遺体を引き取りに行くのに同行して欲しかったからなのだという。サルが直ちに同行を申し出る一方で、ミューラーは同行を渋る。海兵隊員だった頃の思い出には嫌なものしかなかったからである。しかし、妻の勧めもあって、最終的にミューラーも旅に同行することになった。
道中、サルは敬虔な宗教者になっていたミューラーをからかい、その大人げない振る舞いにミューラーは苛立つ。海兵隊員だった頃、サルとミューラーは酒・女・ドラッグに溺れる日々を送っていた。2人はドクが管理していた痛み止めのモルヒネを乱用していて、その結果、痛み止めがなく苦しみながら仲間の一人が命を落とし、管理責任を問われたドクは三年の刑と懲戒除隊処分となっていた。そのことが2人の間に大きなわだかまりとなっていたのである。 ドーバー空軍基地に到着してすぐ、ドクは息子ラリーの遺体と対面したいと申し出るが、基地の責任者であるウィリッツ大佐は「ご遺体を見ない方が良い」と言う。大佐の助言に反してラリーの遺体を見たドクは、すっかり気落ちしてしまう。その頃、サルとミューラーはラリーの親友（チャーリー・ワシントン）と話していて、ラリーの死に関する衝撃の真実を聞かされることとなる。

ベトナム戦争もイラク戦争も最終的にはアメリカの撤退で終わりを迎えた。
多くの犠牲者を出した。

この作品はその戦争で犠牲となった若者の戦死を描いてはいるが、決して重くないしユーモア満載。
三人三様のキャラクターが際立っているのが魅力だった。

字幕に頼る私でも思わず吹き出してしまうのだから、英語の解る人なら大人の笑いをもっとダイレクトに楽しめると思う。
大人の笑いって... ...中年おじさんのそれは下ネタ・猥談です、ついつい首を突っ込んでしまいました （や〜ね 私って、でもこれは女性相手にはできないだろう、いくら私でも 笑笑)
PCの前で一緒に大笑い^^

何がいいって、会話だからいいんです。
絶妙な会話^^
その手の映像はいらん!のです (まだ言う?笑)


一つ違えば彼ではなくて自分が犠牲になっていた戦争。
しかし、そんな戦争で死ぬことを誇りにする(しなければならない) 若者。
あ〜ぁ、とやりきれない気持ちになるけれど、
この三人のおじさんも今だから正面切って批判もできるのだろう。


戦争下では誰しも判断を間違うのだ。
それが戦争なのだ。

という、感想。


お薦めの映画です。



予告編
https://www.youtube.com/watch?v=2F00wQZT1nE