『書斎の鍵』　現代書林

15時過ぎから本格的に降り出した。

訪問が終わって、ちょっとほっとした。
あとは許可のおりるのを待つばかり。

夕食まで父は寝ているだろう。
母におやつの用意をした。

私は本を手にして寝転んだ。
何だかルンルン♪

喜多川泰著 『書斎の鍵』のページを開く。
この作家のことは全く知らなくて、
これを買ったのはいわゆるジャケ買い (笑)
初版は2015年。

読み出しは悪くない。
場面は2055年2月22日の日本だ。
主人公は前田浩平。
彼の父親が亡くなり浩平は故郷帰る。

2055年の話なので、40年前は2015年。
「例えば、信じられないかもしれませんが、40年前の日本では、
インターネット上の個人が書いた日記や記事に対して、
匿名で誹謗中傷したり、ひどいことを書いたりするのが当たり前のようにあったんですよ」
「そんな卑怯なこと……」
「って、今の人はなりますよね。でも残念ながらそれが当たり前でした。
面と向かっては直接言えないようなことでも、匿名でなら書ける、なんて
精神性の人がたくさんいたんです。−−— 」
「−−− でも、この本の出版をきっかけに、紙の本を読むのがオシャレになりました。電車で本を読むのが、カッコいい男の代名詞のようになったんです」

営業にはソーラーカーを使う。
電車の中にぶら下がる中吊りパネルでは宇宙旅行ツアーのCMが繰り返されている。

父の遺言の中にある鍵の出現で謎も深まる。

でも、読み進めているうちに、
ぎょっ!!
これは小説仕立ての啓発本だとわかってきた。
いい習慣、読書の習慣^^

それも、本を読むときっといいことがある、みたいな^^
いい人生が開けるよ、みたいな^^
奇跡が起こるよ、みたいな^^
「自分のため」ではなく「大切な人のため」に本を読む、みたいな^^
本は本でも紙の本は、電子本より……、という内容でした。


すっごくわかります。
素直に共感することもたくさんあった。
紙本の良さもとてもよくわかります。
そりゃあた書斎でもあれば、ひとり静かな時間を過ごせるし、
それなりに思考も深まり、自分以外の人のことも考える余裕が
生まれる可能性も高い、そういう豊かな人生を送れる、
かもしれない。


でも、もうこの年齢になれば
そういうこと求めてないのよね。


本は自分だけの楽しみでよござんす^^
書斎があるような家を今から探したり
建てたりするつもりもないでやんす^^




久しぶりに音楽も♪

大好きなコルトレーン。
https://www.youtube.com/watch?v=lJ2AzGQ8CWI


そして、
ジャズを聴くきっかけになったオスカー・ピーターソン。
https://www.youtube.com/watch?v=NTJhHn-TuDY






＊　あら、写真がまた横向いてます。
　 ひょとして、我が心の表れか?!