11月1日

今年も無事に誕生日を迎えた。
88歳になった。
88歳になったのは我が母だ。

11月1日はスペインや南米では「死者の日」で国民の祝日。
だから毎年忘れずにかかってくるのだけれど、母への誕生日メッセージだ。
もう40年以上続いている。
と言っても、母はスペイン語は分からないし、彼女の限りある日本語での会話なので、その内容は毎年同じ(笑)

彼女と母が初めて会ったのは、彼女の初めての来日の時だから43年前の夏休みだ。
母が45歳の頃だ。
その親友は中学生の頃に実母をなくしている。
帰国してから何度も何度も母を彼女の国に来て!と言い続けてくれていた。
それが実現したのは母が60歳を過ぎた頃で、初めてひとりで海外へ。


私は、母と娘の関係を理想化したいとも、全くするつもりもないので（笑）、
現実をそのまま受け止めているつもりだけど、母は違う。
親子は仲よきもの、夫婦も仲よきもの、子どもは親の面倒をみるものと自分を思い込ませているようだ。
現実はこれほど違う!と目の当たりにしても認めたくないのが不思議だけれど、
それが彼女なのだから。

心のうちにもやもやとしたものがあっても相手には通じないのはよく分かっている。
もやもや損だ(笑)

だからと言って、彼女をもやもやさせる権利は私にはない。
だいたい、自分に都合の良いように解釈する相手をもやもや気分になどできないよ、あはは。
そんな時間とエネルギーの無駄遣いは止そう。
母と孝行娘を演じよう(笑)
彼女が笑っているならいいじゃない^^



電話を置いてから
今夜も三人で夕餉を囲んだ。
母の大好物のお刺身は、わざわざ(強調! 笑) デパ地下まで行って買い求めた。
美味しい!と言って食べていた。



思い出したけれど、毎年母の誕生日のことを書いている。
来年も書くだろうか?