『屋根裏部屋のマリアたち』 
原題は 『Les Femmes du 6e étage』
『6階の女たち』?
フランス語はわからないけれど(笑)
2010年制作
2012年日本公開


あらすじ
1962年、マリア(ナタリア・ベルベケ)は軍事政権下にある祖国スペインを離れ、パリに逃れて来る。彼女は叔母(カルメン・マウラ)らはパリの裕福な家庭でメイドとして働き、彼女らはアパートの屋根裏部屋で共同生活を送っていた。そんなある日、マリアは同じアパートに住む株式仲買人ジャン=ルイ(ファブリス・ルキーニ)の家に、メイドとして迎えられることになる。その後ジャン=ルイは、妻がいるにもかかわらず少しずつマリアに心惹(ひ)かれていき……。



叔母であるコンセプシオンの故郷に残る夫は彼女の仕送りで豪邸を建設中で彼女はそこに豪華なバスタブを入れるのが夢。

家族をフランコ軍に惨殺されたコミュニスト?のカルメンは中産階級のパリ人には懐疑的。

ピラールは夫のDVに泣いていた。

若いテレサはパリのお金持ちをつかまえたい、そして美容院経営者と結婚する。

毎週日曜日には教会のミサに必ず行く信心深いドローレス。

そして、マリアは完璧に家事をこなし、まだ若くて美しい。
ジャン=ルイの妻にもとても気に入られていた。
しかし、マリアには何か秘密がありそうだ。


息抜きにと深夜ひとりで観賞。
期待はずれで(笑)、佳い作品でした^^
音楽が良かった♫

1960年代のフランスではスペイン人をそんな風に見ていたのだろう、と理解できる。
そのうちスペイン人メイドは流行遅れでポルトガル人に移行したらしい
 (といっても、50年以上の話だけど) 、クリスマスシーズンになるとスペイン北部を走る列車はポルトガルへ帰る人々で溢れていた。列車は西へ西へ、ヨーロッパの最西端へ。

「ピレネー山脈の向こう側はアフリカ」と言われた時代、
フランス人にとってスペインの内戦など大した興味は無かったのだろう。
ヨーロッパの外れにある田舎者の国スペインだった時代。

あの頃のフランスとスペインの一番の違いは
「フランス国民には自由がある」ことだった。(フランコ政権は1975年まで続いた)
そんな背景を知ってこの映画を見ると面白いし、この60余年のヨーロッパの経済・政治・社会の変化に思いを致さないわけにはゆかなかった^^

あの頃よく言われた。
「日本人は働きすぎ。人生は食べて歌って踊って、楽しまなきゃ!
何のために生まれたのよ!?」

たぶん、今のスペインの若者はこんなに楽観的ではないだろう
(あの頃はこう言って楽観的に成らざるを得なかったのだけれど)。

しかし、あの時代と違って彼らには「自由がある」。




予告編
https://www.youtube.com/watch?v=B7LUanloUlw


https://www.youtube.com/watch?v=4TvRvHquSMY









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