主人公はカリフォルニア州に住むデビッド。妻を亡くし、16歳の娘マーゴットとの生活を送る彼だが、ある日、マーゴットが行方不明になる。SNSやメール、YouTubeの動画、防犯カメラの録画などから明らかになるのは、思いもよらぬ事件の真相だった——。
100%PC画面の映像で展開するサスペンス・スリラ-!
物語が全てPCの画面上で展開して行く斬新なアイデアと
巧みなストーリーテリング。
サンダンス映画祭2018で観客賞を受賞!
16歳の女子高生、マーゴットが忽然と姿を消す事件が発生。一応、行方不明事件として捜査は始まるが家出か誘拐かわからないままいたずらに時間だけが過ぎていく。無事を信じる父のデビッドは手がかりを求めて彼女のPCにログイン。そこで娘の意外な顔を知る。
いつも見慣れているPCの画面なのに、スクリーン一面に映し出されると見づらいな、と最初は感じた。
この映画はストーリーより、謳い文句にあるとおり、斬新な手法が魅力なのだと思う。
監督がインド系アメリカ人、そして映画の主人公一家は韓国系アメリカ人。主人公を韓国系にしたのは何か理由があるのだろうか?それとも、場所がカリフォルニア州の設定だからアジア系でも当たり前のことなのだろうか?
その理由に興味がそそられる。
ただ、この映画は「家族愛」がテーマだというのは少々無理があるのではないかしら?
FacebookやInstagramそしてTwitterそれが真実だという裏付はあるのだろうか? 否、ほとんどの場合はない。
この映画でPCの向こうに見えるモノを生々しく感じるか、そうではないと思うのかは、観る人次第だと思う。
私はまったく生々しく感じなかった。
PCだからこそ作為的に作れる、と思った。
そこに保存されている写真や動画も、そこだからこそ作為的に残すことができる。
確かに多くの情報はある、しかしそれが全てではない。それらが真実だとは限らない。
誰にでも隠していること、隠しておきたいことがある。
隠せるのはPCの中だからだ。
そして、この映画ではその隠していることさえ、いつか、どこかでPCを駆使して(?)見つけてしまった、というのが驚異的と言えるのだけれど。
PCとカメラ機能を使えば、素人でも警察の上をいっちゃうのだから。
もう犯人探しは警察でなくてもいいのかもしれない。
今更ながらにネット社会に脅威を感じる。
『スノーデン』を思い出した。
https://m.youtube.com/watch?v=75D75RG6csA
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