『東郷青児 生誕120年 夢と現と女たち』
割引券があったので行ってみた。

彼のあの独特な画法の成り立ちを知ることができて、これがなかなか興味深くて一つずつ丁寧に観ることに。
二科展の重鎮であり、一方ではデパートの大食堂の壁画や雑誌の表紙、本の装丁などを手がけるという、なかなかのやり手(?)
女性関係は、芸術家としては常套。
それ以前に、お洒落でハンサムだし当時の人々を惹きつけ大衆芸術に貢献したのが理解できる。

出品されていた作品のほとんどは外国の女性のようだった。
とても気に入った作品があった。
『手袋の女』はちょっと不思議な絵で、手に着けているのは黒い長手袋なのに、もう一方の手に持つのは短い。面白い頭の形だな、と思ってよく観ると帽子の上半分が背景の色と同化している。
ほとんどの作品に感じられるものだったけれど、彼の遠近法には違和感。この作品にも何かを意味するのか?、古代ギリシャ風の建造物が、遠いのか近いのかよく分からないけれど、見えている。
特に見入ったのが、その女性が着けていた白黒のギンガムチェックのスカート。色も陰影も質感も、とにかくすごく素敵だった。本物みたいに。

あとで知ったけれど、当時付き合っていた宇野千代がモデルと言われている。







コメント

ありす
2018年3月17日11:56

千代さんとの関係も、彼女の本で読んだだけなんですが、ホンにまぁ何というか。自分も絵を描いてましたが、シミジミと芸術家にはなれないなと思い知った中の1人です。

hana
2018年3月17日21:54

ありす姐さん^^

そうなんですよ、私の見解では(?笑) 常人の生活をしていては芸術家には成れませぬ……。

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