『眠る狼 』 ハヤカワ文庫NV
2017年7月5日 本 コメント (6)
グレン・エリック・ハミルトン 著
山中朝晶 訳
原題 “ PAST CRIMES ”
図書館で見つけた一冊。
舞台はシアトル。
原題にあるように、事の発端は過去の犯罪。
過去のバンがぼくという一人称で語り、現在の彼は俺で語る。
現在(を、メインストーリーとするならば)に過去が伏線としてリンクしていくのだが、バンと祖父ドノの関係が切なく迫ってくる、それも読み進めるにつれて。
最初から読み易く一気に引き込まれたが、特に祖父が亡くなってからの後半100頁ほどは夢中で読んだ。事件解決には祖父から聞いた教訓を必ずひとひねりする必要があった。
あ〜、死に際に祖父が言いたかったことはそれだったのか !!
どうして邦題を『眠る狼』としたのか訝しかったけれど、過去を振り返った11歳当時のエピソードで解明した。この辺り、泣かせます……。
山中朝晶 訳
原題 “ PAST CRIMES ”
図書館で見つけた一冊。
[帰ってきてほしい ―― 十年前に故郷を離れ、海外で軍務についていたバンのもとに、ずっと音沙汰のなかった祖父から手紙が届く。プロの泥棒である祖父の弱気な言葉に胸が騒いだバンは、急ぎ帰郷した。だが到着した彼を待っていたのは、頭に銃撃を受けた祖父の姿だった! 人事不省の祖父をまえに事件の真相を追う決心をしたバンは祖父の仕事仲間に協力を仰ぐ……ミステリ賞三冠を制した興奮と哀愁がクロスするサスペンスと裏表紙にある。
舞台はシアトル。
原題にあるように、事の発端は過去の犯罪。
過去のバンがぼくという一人称で語り、現在の彼は俺で語る。
現在(を、メインストーリーとするならば)に過去が伏線としてリンクしていくのだが、バンと祖父ドノの関係が切なく迫ってくる、それも読み進めるにつれて。
最初から読み易く一気に引き込まれたが、特に祖父が亡くなってからの後半100頁ほどは夢中で読んだ。事件解決には祖父から聞いた教訓を必ずひとひねりする必要があった。
あ〜、死に際に祖父が言いたかったことはそれだったのか !!
どうして邦題を『眠る狼』としたのか訝しかったけれど、過去を振り返った11歳当時のエピソードで解明した。この辺り、泣かせます……。
コメント
おおっ!!うれしいです^^
以前はミステリーやサスペンスものからは遠ざかっていたのですが、はにゃ。さんに影響されて最近は楽しめるようになりました。
¡ Gracias !
お薦めがあれば教えて下さいね^^
S.J.Rosanという女性作家の「リディア・チン&ビル・スミス」シリーズがあるのですが、これお勧めです。リディア・チンはABC(American Born Chinese)と呼ばれるらしい中華系2世の女性探偵で、作者は白人ですが随分とオリエンタルの文化に詳しい模様で、ステレオタイプではなくさらりと中華系の家族/家族観/習慣などが語られているのも好ましく。相棒のビル・スミスが(見た目ではなく)めちゃくちゃ良い男なんですよ。理想の男性に近い!(笑)
シリーズなので1作目から読むのが理想ですが、数冊選ぶとしたら『ピアノ・ソナタ』や『冬そして夜』などのビルが主人公の作品の方が私は少しご贔屓かも。
普段はどうしても参考書やらを読む必要があるので、ミステリー・サスペンスは現実逃避も兼ねて楽しいです♫
早速、ありがとうございます。
先ずは図書館で探してみます。夏休みには大量貸出しがあるし!
はにゃ。さんの理想の男性!!!?
こちらにコメントを頂いてたのですね。
先ほども書きましたが、最後の章でポイントアップって、納得だわ!
お薦めの『ピアノ・ソナタ』と『冬そして夜』すでに購入して手元にあります^^