『 MOONLIGHT 』

2017年4月3日 映画
第89回アカデミー賞で作品賞・脚色賞・助演男優賞の3部門受賞の『MOONLIGHT』を観てきた。
日曜日だったけれど予想に反して客入りはぼちぼち、客席が半分くらい埋まっていたかな?

『 LA LA LAND 』の時は上映館も上映回数も多かったのに、この映画はたった2館でそれぞれで2回/1日 上映という具合で、もちろん観客動員数を予想してのことだろうけれども、 もう何だかな〜〜です。


こういう映画、私はとっても好きです。

映像が美しい、
音楽が素晴らしい。

この映画に出てくるのは全員黒人で、彼の肉体が素晴らしく美しい。
それもそのはず、
主人公のシャローンを助け、後には彼が父のように慕うようになるフアンが海辺で話す「昔、キューバで遊んでいたらあるお婆さんに言われた、『月の光の下で黒人の体はブルーに輝いて見える』( 正確ではないかもしれないけど、ほぼこんな内容だったと思う )」なのだから。

闇の中で輝くのは光だ。


少年時代のシャローン、
高校生のシャローンそして大人になり麻薬ディラーになったシャローンの三部構成の物語だが、
全編を通して、寡黙なシャローンの顔のアップが映り、観ながら彼の感情や想いを読み取り続けようとしていた。


それぞれの時代のシャローン役の俳優は違うので3人の俳優が演じているはずなのだけれど、その目元だけを見ていると同一人物に見えてくる。
それくらいに、目元の優しさや憂いが似ていて驚いた。

第三部で
シャローンがケビンの店に行き再会を果たした時、いったいこの物語はどんな終わりを迎えるのだろう?と考え始めた。
既に亡くなっていたフアンから言われた「自分の道は自分で決めろ。 周りに決めさせるな ( これもほぼこんな感じだったと……)」を
シャローンがこれを守り続けると私は信じていたので。

フアンがシャローンに泳ぎを教える場面に少し戸惑ったし、
少年シャローンがバスタブに湯を張り、あのお鍋で煮ていたのは何だろう?、湯舟の中で泡だらけになるシーンで彼を見て、理由なく泣けた。

ケビンの店で出されたスペシャル料理をシャローンが食べる時に自分の金歯を外した、って金の入れ歯ではなくて被せていたのだけれど、その場面ですごく感動してしまい、涙した。
ワケわからないけど→私^^


何度も、正しくは二度目ですが (笑)、言いたい。
この映画の素晴らしさは挿入されている音楽にもあると思う。


黒人であることや居住区やゲイであることでマイノリティとして生きる事を描いてはいるが、
一人の人間を考えた時にマイノリティでない部分なんてあるのだろうか?

自分のどこかにマイノリティな部分があると
感じたことはないのだろうか?




https://m.youtube.com/watch?v=7748UXcn1Wk

今頃、予告編を探し出してきて観ましたが、
イメージがちょっと違う気がします。







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