ああ無情と『レ・ミゼラブル』
ああ無情と『レ・ミゼラブル』
映画「レ・ミゼラブル」
を観てきました。
ただ、私はちょっと勘違いしていたようで。

「ああ無情」の本を読んだのはたぶん小学校の高学年の頃、
家にあった少年少女文学全集の中の一冊だったんじゃないかな?
すごく面白かったことも話の筋も大まかには覚えていたけれど
当時はあのジャン・バルジャンとジャベールに気を取られていたのか
追われる者と追う者、法律と善悪と神様(単純!)
というストーリーだったという印象をずっと持ち続けていました。
あの二人の追いつ追われつ、パリの下水道での場面をドキドキしながら読んだことも
はっきり覚えていました。

映画を観始めた時、ああこんなストーリーだったね!と思ったし
それにミュージカル映画は苦手だし(ただし、この映画は踊らないミュージカルだけれど)
何かハズレ~の印象(残念!)で
この先2時間以上の上映時間をどうしましょう…と消沈。

でも、でもです
今回は、何十年も前に読んだ時は何のインパクトもなかった
(むしろ忘れてしまっていたのか、最初から読んでなかったのか?)
王朝復古後の学生たちの暴動に目を奪われてしまって
ここのところが素晴らしかったのです。
楽曲も良かったし、リフレインします♬

私にとってのこの映画のテーマは「当時の若者たちが明日への希望を歌い、
明日を生きようとするフランスの歴史の一こま」でした。
でも、これ原作ではどんな風に描かれていたのかな?
記憶が定かでない、
読み返す必要ありますね。(低レベルの読書力…)

キャストも主役級より
ヘレナ・ボナム=カーター(この女優さんは「アリス・イン・ワンダーランド」の女王様役だったし「英国王のスピーチ」のジョージ六世の王妃役でしたね)と
その夫役の(誰かな?どこかで見たことある顔でしたが 笑)
この夫婦役の二人の演技も私的には見所でこの作品をミュージカル仕立てらしくしていたし、
そしてその夫婦の娘エポリーヌを演じた
サマンサ・バークスという若い女優さんの歌唱力の素晴らしいこと。
ファンになりましたわ!

このタイトルは原題のまま「レ・ミゼラブル」
「Les Miserables」という見慣れたロゴタイプのタイトルが
エンドロールの終わりに映し出された時
初めてこれがミュージカル「Les Miserables」の映画版だったんだと気づいて
なんだか納得しました。

原作の映画化じゃなかったのね…(これが私の勘違い)
ミュージカル「レ・ミゼラブル」の映画化だったのですね。

本日の結論
翻訳「ああ無情」はジャンバルジャンとジャベールの話(少年少女向け文学)
「レ・ミゼラブル」はあの時代のパリ市民の話(歴史)






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